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肉体の門/鳩の街草話

田村泰次郎/原作 、壤晴彦/朗読

3,300円(税込)

発売日:2007/12/14

  • オーディオブック

戦争が終わって間もない東京の街に、数人の娼婦が世間に牙をむくように生きていた……。著者の代表作「肉体の門」と実在した街を舞台にした名短編「鳩の街草話」。

目次
肉体の門
DISC-1(1)~(5) 53分44秒/DISC-2(1)~(2) 30分50秒
戦争が終わって間もない荒涼とした東京の街に、数人の娼婦が寄り添いながら世間に牙をむくように生きていた。ボルネオ・マヤ、小政のせん、ジープのお美乃、ふうてんお六……。肉体を通じて人が生きることの本質をえぐり出そうとした田村泰次郎の代表作。
鳩の街草話
DISC-2(3)~(5) 27分18秒
内縁の夫・小倉の金の不始末のため娼家に身を沈めることになった登代。しかし小倉は登代が自分以外の男を知ることで女の肉体に目覚めてしまうことにおびえる。戦後東京に実在した「鳩の街」を舞台にした短編。

書誌情報

読み仮名 ニクタイノモンハトノマチソウワ
シリーズ名 新潮CD
発行形態 オーディオブック
判型 [2CD]112分
ISBN 978-4-10-830206-8
C-CODE 0893
価格 3,300円

著者プロフィール

田村泰次郎

タムラ・タイジロウ

(1911-1983)三重県に生まれる。早稲田大学在学中から小説、評論などを次々と発表し、有望な新人と目されていたが、太平洋戦争開始を前に応召。中国各地を転戦し1946年に帰還する。「日本の女には貸しがある」と叫んだ言葉の通り、男女の肉体と欲望を描くことで人間の魂に迫ろうとする作品で戦後文壇に華々しく躍り出た。『肉体の悪魔』を始めとして『肉体の門』『春婦伝』『男鹿』『蝗』『地雷原』など、戦場を潜り抜けた人間だけが持つ独特の生命観に裏打ちされた文字通りの「肉体派作家」として熱狂的に支持される。1967年に脳血栓で倒れる。以後ほとんど執筆をすることがなかった。

壤晴彦

ジョウ・ハルヒコ

狂言大蔵流・茂山千五郎に師事した後、劇団四季を経てフリー。蜷川幸雄演出の舞台などで活躍。平成4年より演劇倶楽部『座』を立ち上げ、現代版浄瑠璃「詠み芝居」という独自の舞台表現を追求しながら、後進の指導にもあたっている。

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