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「医は仁術」を体現した究極の医師像がここにある。山本周五郎、円熟期の傑作をCD化!

赤ひげ診療譚 第三集

山本周五郎/著、嵐圭史/朗読

4,644円(税込)

本の仕様

発売日:2010/12/17

読み仮名 アカヒゲシンリョウタン03
シリーズ名 新潮CD
発行形態 オーディオブック
判型 [3CD]160分
ISBN 978-4-10-830243-3
C-CODE 0893
ジャンル 文学賞受賞作家
価格 4,644円

十日に一度、赤ひげは岡場所へ診察に行き無理やり女たちを治療していたが、それを快く思わないものも大勢いた。この一見無益とも思える努力と献身を「自分の一生を徒労にうちこんでもいい」とまで言う赤ひげに登は圧倒される……。山本周五郎、円熟期の傑作より「徒労に賭ける」「鶯ばか」を収録。

著者プロフィール

山本周五郎 ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビューを果たした。その後15年近く不遇の時代が続くが、やがて時代小説の分野で認められはじめる。『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるがこれを辞退、生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い。

嵐圭史 アラシ・ケイシ

1940(昭和15)年、五代目嵐芳三郎の次男として東京に生まれる。俳優座養成所(第八期)を経て前進座に入座。主な舞台作品には「心中天網島」「東海道四谷怪談」「勧進帳」などの歌舞伎や「子午線の祀り」(紀伊國屋演劇賞)、「怒る富士」(芸術祭賞)、「江戸城総攻」(芸術選奨文部科学大臣賞)などがある。また朗読の名手としても知られ、特に「平家物語」では全巻朗読したCDの刊行や舞台での朗読などに取り組んでいる。

目次

◆徒労に賭ける◆ DISCI(1)~(7)68:21
十日に一度、赤ひげは岡場所へ診察に行き無理やり女たちを治療していたが、それを快く思わないものも大勢いた。この一見無益とも思える努力と献身を「自分の一生を徒労にうちこんでもいい」とまで言う赤ひげに登は圧倒される。
◆鶯ばか◆ DISCII(1)~(4)47:24 DISCIII(1)~(3)44:40
いくつかの回診を勤めるうちに登は五郎吉の家の二男・長次と顔馴染みになった。長次は人懐っこくて家族思いの七歳の少年だった。ある日、五郎吉の一家が貧しさの果てに心中を図ったという知らせを受ける。登は必死で家族を救おうとする。

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第三集解説(清原康正)

 赤ひげは十日に一度くらいの割で岡場所の女たちを強制的に診察し治療してやっていた。「人間ほど尊く美しく、清らかでたのもしいものはない」「だがまた人間ほど卑しく汚らわしく、愚鈍で邪悪でいやらしいものもない」「おれは泥にまみれ、傷だらけの人間」と言う赤ひげに、罪の暗さ、重さを知っているのだろう、と登は察する。
 この世から背徳や罪悪を無くすることはできないかもしれない、とも赤ひげは言う。それらの大部分が貧困と無知からきているとすれば、少なくとも貧困と無知を克服するような努力がはらわれなければならない筈だが、「そんな努力は徒労のようにみえながら、それを持続し積み重ねることで効果のあらわれる仕事もある」と、赤ひげは登に諭すように言う。この言葉は、最終話「氷の下の芽」にもあり、「おれは徒労とみえることに自分を賭ける」と赤ひげに言わしめている。
 瘡毒にかかった少女に客を取らせている娼家の女主をどやしつけ、襲いかかってきた娼家の用心棒五人をねじ伏せた赤ひげは、「かれも人間、これも人間、かれも生きなければならないしこれも生きる権利がある、ただ、どこかでなにかが間違っている」と言う。そんな赤ひげに登はますます惹かれていくこととなる。それでも赤ひげにちぐさの妹まさをとの結婚をすすめられ、登は即座に拒絶する。

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