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片恋・ファウスト

ツルゲーネフ/著 、米川正夫/訳

1,870円(税込)

発売日:2001/10/05

  • オンデマンドブックス

純真さと激しい気性を持ちながら、歪んだ道を歩んだアーシャの生涯を描いた「片恋」ほか1編。著者の中期の円熟を示す佳作中篇。

純真で、火のような熱情と、男を凌ぐ激しい気性をもちながら、妾腹の子という意識ゆえに歪んだ道をたどらねばならなかった女アーシャの生涯を、陰影ある精緻な筆で描いた『片恋』。完備した形式と安定した人生観照の目で、激しい愛欲とすぐれた知性との矛盾相剋に傷つきたおれたヴェーラの悲劇を追求した『ファウスト』。いずれもツルゲーネフの中期の円熟を示す佳作中篇である。

書誌情報

読み仮名 カタコイ/ファウスト
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 168ページ
ISBN 978-4-10-865133-3
定価 1,870円

著者プロフィール

(1818-1883)ロシア中部の大地主の家に生れ、母の領地スパスコエ・ルトビーノボ村で育つ。モスクワ大学、ペテルブルグ大学に学び、ベルリン大学に留学する。1843年に発表した長詩『パラーシャ』が激賞され、農奴体制下の農民の生活を描いた短編集『猟人日記』(1847-1852)で不動の名声を得る。明治期の日本にもいち早く紹介され、近代日本文学に大きな影響を与えた。

米川正夫

ヨネカワ・マサオ

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