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にんじん

ジュール・ルナール/著 、高野優/訳

605円(税込)

発売日:2014/09/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

母親につけられたあだな「にんじん」。母のいじめにも負けず、少年は生き抜いた。

にんじん――。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。

目次
にわとり小屋
ヤマウズラ

悪夢
人には言えないこと
尿瓶
うさぎ小屋
つるはし
猟銃
モグラ
ウマゴヤシ
金属製コップ
パンくず
ラッパ
髪の毛
川遊び
オノリーヌ

ためらい
アガト
仕事の分担
盲人
新年
休暇の始めと終わり
ペン
赤いほっぺ
シラミ
ブルータスのように
お父さんとの手紙のやりとり
家畜小屋

羊たち
名付け親

プラム
マチルド
金庫
おたまじゃくし
お芝居ふうに
狩猟
こばえ
初めてのヤマシギ
釣り針
銀貨
自分の意見
木の葉の嵐
反抗
最後の言葉
にんじんのアルバム
訳者あとがき

書誌情報

読み仮名 ニンジン
シリーズ名 Star Classics 名作新訳コレクション
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-206702-4
C-CODE 0197
整理番号 ル-2-2
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 605円
電子書籍 価格 539円
電子書籍 配信開始日 2015/03/27

著者プロフィール

(1864-1910)中仏のシャロン生れ。パリに出て文筆活動を始め、「メルキュール・ド・フランス」誌の創刊に参加。小説『根なしかずら』(1892)で才能を認められ、自身の少年時代を題材にした『にんじん』(1894)に続き、『ぶどう畑のぶどう作り』(1894)、『博物誌』(1896)などの名作を次々と発表。戯曲にも手を染め、1900年『にんじん』の舞台化で大成功を収める。死後公表された日記も、日記文学の傑作として話題になった。

高野優

タカノ・ユウ

フランス語翻訳家。高野優フランス語翻訳教室主宰。『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』(イルゴイエンヌ)、『自己評価の心理学』(アンドレ&ルロール)、『八十日間世界一周』『地底旅行』(ヴェルヌ)など、訳書多数。

高野優フランス語翻訳教室 (外部リンク)

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