ホーム > 新潮文庫 > 新潮文庫メール アーカイブス > 夏といえば、“野球観戦”が思い浮かぶあなたにオススメする野球本7冊!
新潮文庫メールマガジン アーカイブス
夏といえば、“野球観戦”が思い浮かぶあなたにオススメする野球本7冊!



 生ビール片手にプロ野球を観るのが楽しみな方や白球を追いかける青年達の勇姿に胸熱くさせられる方にオススメしたい野球本があります。

 まず、紹介したいのは、松井秀喜さん自身が「ワタシの一行」プロジェクトで取り上げた『甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実―』。
 この本は、1992年夏、星稜vs明徳義塾――高校野球史上に今なお“事件”として記憶される松井秀喜5連続敬遠の真実を丹念に追ったノンフィクションで、松井秀喜さんはこの本の中から「両校の野球観の違いの背景にあったもの。それは、野球に純粋だったのか、勝負に純粋だったのか、その違いだった。」という一行を選びました。

 その他、2007年に無名の公立校だった「佐賀県立佐賀北高等学校」が全国制覇を成し遂げる漫画のようなストーリーの舞台裏を知ることができる本があり、野球ファンならずとも興味深く読めると思います。

 また、知性派のエース桑田真澄さんや数々の伝説と記録を打ちたてた江夏豊さんなど、プロ野球選手が綴った本。ベーチェット病と闘いながら野球を続ける柴田章吾選手、メジャーで活躍するイチロー選手に密着した本が揃っていますので、ご興味ある方は是非お手にとって頂ければと思います。



あの敬遠から始まった、球児たちの苦悩と葛藤。気鋭のノンフィクションライターが描く、熱過ぎる夏の裏側。ミズノスポーツライター賞受賞。

「甲子園なんてこなければよかった」──。球史に刻まれた一戦、1992年夏、星稜vs明徳義塾。松井との勝負を避けた明徳は非難を受け、試合をきっかけに両校ナインには大きな葛藤が生まれた。あれから15年、自らの人生を歩みだした監督・元球児たちが語る、封印された記憶。高校野球の聖地で、彼らは何を思い、何が行われたのか。球児たちの軌跡を丹念に追ったノンフィクション。

●中村計『甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実―

購入


無名の公立校、全国制覇の秘密に迫る。「佐賀北が演じたこのマンガのような展開は、単なる偶然ではなかった」『もしドラ』著者・岩崎夏海氏。

2007年、夏。甲子園は奇跡に揺れた。前年県大会初戦敗退の公立校が、全国制覇を成し遂げたのだ。その名は佐賀北。スター選手を一人も抱えることなく、宇治山田商、前橋商、帝京、広陵など常連強豪校を次々と破った裏には、いかなる練習と秘策があったのか。対戦校の監督たちが体験した怖さ、監督・選手間で交された日誌の存在など、綿密な取材から、最大の逆転劇が起きた必然に迫る。

●中村計『佐賀北の夏―甲子園史上最大の逆転劇―


夢は逃げない。自分が夢から逃げるだけ――清原和博(PL学園31期生)。PL学園野球部には金の卵を大きく育てる「虎の巻」があった!

高校球界にいまなお栄光の歴史を刻むPL学園野球部。絶対的上下関係に貫かれた寮生活と、休息を許さぬ過酷な練習漬けの日々を経て、全国から選ばれた精鋭たちは、伝統の重みと将来プロ選手として生き残る強さを受け継ぐ。自身もPL時代に甲子園春夏制覇を達成した著者が、名だたるOB選手が語る現役秘話から、独自の「球道即人道」の精神に迫る、野球ファン必読のインタビュー集。

●橋本清『PL学園OBはなぜプロ野球で成功するのか?


イチローは、何を考えているのか。すべての行動には理由がある!

イチローは、何を考えているのか――大記録達成の苦悩、スランプ脱出法、試合前の徹底した準備、ユニフォームを脱いだオフの過ごし方まで。独自の力を発揮する天才の日常とは? 密着してその実情に迫り、好プレーを生む暮し方、逆風を楽しむ心、大切にしていることなど限りない進化の秘訣を解明する。オリックス時代から現在までイチローの試合を最も多く観続けてきた記者が綴る、人間イチローの真髄。

●小西慶三『イチローの流儀

購入


2012年春、巨人軍入団。ベーチェット病と闘ってきた柴田投手が夢のマウンドへ。

少年野球で全国制覇し、日本代表として海外遠征を控えていた天才ピッチャー柴田章吾を原因不明の難病が襲う。皮膚や粘膜が激しい炎症を起こし、「最悪、死ぬ怖れもある」ベーチェット病。しかし、厳しい運動制限と食事制限を受け、入退院を繰り返しながらも甲子園のマウンドに立った彼は、明大野球部を経て、2012年、読売巨人軍に入団した。夢を追い続ける青年と家族の汗と涙の記録。

●田尻賢誉『あきらめない限り、夢は続く―難病の投手・柴田章吾、プロ野球へ―


体罰不要。非科学的な指導に従うな! 復活に賭ける松坂大輔へのアドバイス。引退直前の松井秀喜と交わした会話。不世出の大エースとなでしこジャパン産みの親による、革命的野球論! NHK、朝日新聞などで話題沸騰。秘話満載。球界騒然。

知性派の大エース桑田真澄が「学問」という武器を得た! 早稲田大学大学院の指導教官との対話を通じて、科学的根拠に基づく野球指導の重要性を説く一方、自身のMLB経験とイチロー、松井、松坂らの豊富な人脈から得た知見から、日本野球が世界で勝ち残るための秘策を提言する。また、スポーツビジネスの最新情勢にも言及、球界復権への決意を示す。『野球を学問する』改題。

●桑田真澄 平田竹男『新・野球を学問する


優勝請負人・江夏豊。20世紀最高の投手が語る野球人生の全て! 江夏豊の選ぶベスト9も収録。

「江夏の21球」「オールスター9連続奪三振」「年間401奪三振」。球史に輝く数々の伝説と記録を打ちたて、引退してなお人々に鮮烈な印象を残す、天才左腕・江夏豊。関西に生まれたガキ大将は、いかにして20世紀最高の投手に成り得たのか。栄光と挫折に満ちた波乱万丈の野球人生を語り尽くす。王、長嶋、野村、田淵、衣笠ら名選手との秘話も満載。すべての元野球少年に贈る、決定版自伝。

●江夏豊 波多野勝『左腕の誇り 江夏豊自伝



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年07月22日   文庫セレクト
  •    
  •