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7月19日(土)公開、スタジオジブリ最新作は名作児童文学から生まれた!


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 話題作が目白押しの夏休み映画の中でも今年一番注目を集めるスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」が7月19日(土)いよいよ公開します。
 米林宏昌監督で映画化されたこの作品、元々は宮崎駿氏が推薦していたイギリス児童文学の古典的名作ということ、ご存知ですか。

 心に闇を抱える少女、アンナがひと夏預けられた先で出会った不思議な少女マーニー。
 ふたりは次第に心を通わせ、マーニーはアンナにとって初めての親友となっていきます。
 しかし、突然マーニーが姿を消してしまい……。




思い出のマーニー
ジョーン・G・ロビンソン、高見浩/訳

みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だから――心を閉ざすアンナ。親代わりのプレストン夫妻のはからいで、自然豊かなノーフォークでひと夏を過ごすことになり、不思議な少女マーニーに出会う。初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい……。やがて、一冊の古いノートが、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。イギリス児童文学の名作。

ISBN:978-4-10-218551-3 発売日:2014/06/27

映画化

649円(定価) 購入




 今回の映画公開にあわせて『ハンニバル』などで知られる高見浩氏が手がけたきめ細やかな新訳版『思い出のマーニー』が新潮文庫で発売されました。

「マーニーとは本当のところ、いったい何者だったのか? その謎がしだいに解き明かされてゆく物語後半のスリリングな展開には、大人向けのミステリーを読みなれた読者さえ、思わず引き込まれるにちがいありません。児童文学のジャンルにありながら、児童のみならず、若者や大人たち、物語を愛するすべての男女をわくわくさせるような長編ファンタジーです」

 と高見氏も語るように、少女のファンタジーでありながら、ミステリー的要素をそなえ、思春期の自意識や葛藤を平易な言葉で鮮やかに描く内容は、心理学者・河合隼雄氏も推薦したほどです。

 思わず涙がこぼれる衝撃の展開は、映画を観る前に読むもよし、観たあとに読むもよし。かつて少年少女だったすべての人たちに、この夏一番届けたい一冊です。

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2014年07月18日   今月の1冊
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