NHK朝の連続テレビ小説『つばさ』には、キャラ立ちした人物が多数、登場します。
中年男性の悲哀を際立たせてくれるのが、玉木竹雄。ヒロインつばさのお父さんです。
若いころはアブない稼業に手を染めながらも、落ち着いた先は、和菓子屋の婿養子。しっかり者の義母にも、自由奔放な嫁にも、アタマがあがりません。
ツラそうな表情を見せるたびに、つい笑っちゃう、そんな憎めないキャラクターです。
こんな情けな~い役どころに扮したら、中村梅雀さんは、天下一品。父は、中村梅之助。前進座の御曹司として育っただけあって、演技力は折り紙つきです。
梅雀さんは、朗読の名手としても知られ、
新潮朗読CDシリーズでも、2タイトルをリリースしています。
柴田錬三郎の
『御家人斬九郎』。
そして、藤沢周平の
『泣く母』。
歌舞伎で芸をつちかってきただけあり、古風な言い回しや、緩急自在の間のとりかたは、さすが!
『つばさ』や『信濃のコロンボ』と、似ているようで、ビミョーに異なる芸をお聴きいただけます。
(2009年9月24日)