朝日新聞の特集記事などをきっかけに、最近ホメオパシーの問題点がネット上でも話題になっていますね。
ホメオパシーとは、植物、動物、鉱物を果てしないほど(1兆の5乗倍程度!)
希釈した水を摂取することで病を治したり症状を緩和したりするという、18世紀末にドイツで生まれた代替医療の一種。なぜそれが効くのか素人には皆目見当がつきませんが、欧米での伝統やさまざまな著名人の「お薦め」などもあって、自然派志向の女性などに人気を集めているようです。ただしその一方で、医学的効果は立証されていないという批判も根強く聞かれます。
医療の選択は個人の自由。効くと思うなら使えばよいですし、そうでないと思うなら使わなければよい……のですが、単に個人の好みとも言っていられないようなのです。
というのもこのホメオパシー、日本政府が公的医療の対象にするかもしれないのです。鳩山前首相はホメオパシーを含む代替医療を広く日本の医療体制に組み込もうと主張、厚生労働省は今年「統合医療プロジェクトチーム」を立ち上げました。つまり、わたしたちが払っている国民健康保険料がホメオパシーなどの代替医療に使われるかもしれない……? という問題も含んでいるのです。
実はすでに、ホメオパシーを保険の対象とした国があります。イギリスです。が、同時に批判も強く、イギリス下院議会は今年、「ホメオパシーには偽薬(プラセボ)以上の効果はないので、英国の公的医療の対象から外すべきだ」と勧告もしています。
果たしてホメオパシーは効くのか? 効かないのか?
効くとしたらなぜなのか? 効かないという根拠は何なのか?
本書で確かめてみることをお勧めします。
(2010年8月20日)