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>>マイケル・ブルームバーグ
富豪市長ブルームバーグ大統領選出馬の“予兆”
>>フレッド・トンプソン
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>>ケビン・ラッド
首相の座を狙う豪労働党ラッド党首の「性向」
[CANDIDACY]
富豪市長ブルームバーグ大統領選出馬の“予兆”
ジャーナリスト ジェニファー・サックス Jennifer Sacks
ニューヨーク市長が次に“買う”のはホワイトハウスか、と米メディアの関心は高まるばかり。「独立系候補」の出馬はあるのか。
>>本誌68ページ
ジェニファー・サックス
Jennifer Sacks
米ハーバード大学卒業。国際経済誌『CEO』副編集長などを経てフリージャーナリストに。雑誌に記事を書く傍ら小説も執筆。Jen Sacksの名で上梓した『ナイス・レディ』(ハヤカワ文庫)は、米探偵作家クラブ賞最優秀処女長編賞候補となった。
[ニューヨーク発] 五月はじめの『ニューズウィーク』誌の世論調査によると、共和党支持者の三人に一人が来年の大統領選挙に現在立候補を表明している候補者の顔ぶれに満足していない。民主党支持者の一四%も同様だ。また、各種世論調査をみると、アメリカ人の約四分の三が国の進む方向に違和感を覚えている。
人々がどこかにより良い選択肢はないのかと探し始めるのは、まさにこんな時だ。アメリカでは、共和党でも民主党でもない独立系大統領候補を求める声の高まりにつながることが多い。そして今、この文脈で頻繁に人々が口にするのが、大富豪のニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ(六五)の名だ。
彼は証券会社ソロモン・ブラザーズ共同経営者を経て、一九八一年、今では世界最大の金融ニュース・データサービスとなったブルームバーグ社を立ち上げた。現在の同社の時価総額は二百億ドル(約二兆四千億円)、個人資産は五十五億ドル(約六千六百億円)と推定される。財政保守論者で、犯罪にも厳しいが、社会問題ではリベラル。妊娠中絶容認論者で、同性愛者の権利も尊重する。銃規制に積極的で、議論の分れる幹細胞を使った再生医療の研究には賛成の立場を取る。
初当選した二〇〇一年の選挙では、金に飽かして市長の椅子を「買った」と揶揄された。民主党員だったが、民主党の強いニューヨークだけに党内で候補者が乱立、予備選で争う手間を省くため、共和党に鞍替えした。選挙運動には七千四百万ドルという記録的な資金を投じ、再選をかけた〇五年の選挙では八千五百万ドルという新たな記録を作った。市長としての通常の報酬は辞退し、年俸は一ドル。市長公邸には住まず、マンハッタン・アッパーイーストサイドの千七百万ドルの邸宅から時に地下鉄に乗って通勤してくる。
市長就任一年目、商業界の猛反発を押し切って、禁煙区域を市内のバーや、すべての商業施設にまで拡げ(実施は二〇〇三年)、「世話焼きブルームバーグ」とあだ名された。だが彼は、「私の人生で、これほど多くの命を救う行為は二度とない」と胸を張った。さらに多くの命を救わんとばかりに、先頃、悪玉コレステロールを増やして心臓病のリスクを高めるとされるトランス脂肪酸を市内のレストランで使用禁止にした。
ブルームバーグは、銃の不法入手の根絶を目的とした「不法銃に反対する市長連合」で全米二百二十五人の市長を率いる共同議長でもある。
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