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{ 挑戦者からのコメント }
著者/宿野かほるさん

Q1 クイズの正解率を教えてください。

50%でした。

Q2 気に入ったコピー、あるいは、もっとも秀逸だと思ったコピーを教えてください。

「完璧なAIは、嘘をつくのだろうか?」
正常な電卓が計算間違いを絶対にしないように、コンピューターもミスはしません。人間に質問されたAIの答えは、「正解」か「わかりません」というものでしょう。AIが嘘をつく理由がないからです。もし、「噓をつくプログラム」なしに、嘘をつくAIが誕生したなら、それはもう99.9%人間と言えるかもしれません。

Q3 人間かAIか、悩んだコピーがあれば教えてください。

ほとんどが迷いましたが、特に迷ったのは次の四つです。
「心があるように思うのは錯覚です」
「HAL−CAかなたへ」
「ディープラーニングの解答はまだ見つかっていない」
「愛はある。魂はどうだ」

Q4 AIの創造性、可能性について、どのようにお感じになりましたか。

人間が生み出す創造物に、完璧にオリジナルなものはありません。すべては過去の模倣と、その組み合わせです。その技術の高い人が、偉大な芸術家と呼ばれます。AIがその技術を身につければ、優れた創造物を生み出すでしょう。それはもう、すぐそこまで来ていると思います。

Q5 これからの社会において、あるいは個人として、AIの進化に期待されることは何ですか。

現在、人間がやっているすべての知的労働を、AIが行なうことは可能でしょう。それどころか、人間以上の精度で行なうことができるでしょう。
人間の領域は「愛」や「憎しみ」といった感情の部分ですが、それさえもAIはそっくりに表現できるはずです。

Q6 キャッチコピーから、どのような本の内容を想像されましたか。

著者なので、ノーコメントです。

Q7 このキャンペーンについてのご感想をご自由にどうぞ。

現代のAIなら、優れたコピーを考えてくるだろうと思っていましたので、人間のプライドをかけて、時間をかけて挑みました。「50%」という正答率は、AIに勝利したのか敗北したのか、よくわかりません。でも、楽しかったです。
もし、このクイズを(他の)AIに答えさせてみたらどんな解答率を出すのか、非常に興味があります。

『はるか』宿野かほる
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