ホーム > まとめ > 「愛の本」

「愛の本」

作成者:la kagu

「愛の本」

la kaguの建物は、もとは新潮社の「本の倉庫」でした。
たくさんの本が眠っていたこの空間から、新潮社の特別な本をお届けします。

バレンタインの2月は「愛の本」。

新潮社のベテラン編集者が選んだ純愛、禁断の愛、そして愛する人との別れ……
さまざまな愛の物語から、あなたに合ったものを見つけてください。

中瀬ゆかり(新潮社 出版部部長)

「愛の本」

昨春、最愛のパートナーを亡くし、心を半分喪った私が救われた一冊です。何度も読み、何度も号泣しました。人は失ってなおこんなにも深く誰かを想い続けられる、と。春からNHKドラマ化。

愛し合いながらも離婚した2人が10年ぶりに再会し……。行間から愛の痛みが溢れだす、書簡文学の金字塔。傑作!

「頂上に登ってしまった人は、二つしかその頂上から降りる方法はない。ひとつは、転げ落ちる。ひとつはほかの頂上に飛び移る。この二つしか……」。自死した伝説の歌姫・藤圭子の、愛を渇望した過去に迫る、34年封印されていた奇跡のノンフィクション。魂が震えます。

矢野優 (新潮社 「新潮」編集長)

ブコウスキーの短編集『町でいちばんの美女』の表題作ほど泣いた小説はない。何度読んでも、その度に泣いてしまう。主人公はどうしようもない酔いどれの、町でいちばんの醜男。ヒロインはリスカ癖のある町でいちばんの美女。短い物語の中で二人のロマンスは突如終わる。男は酒場でワインを浴びる。酔いがどろどろに深まった深夜、車がクラクションを鳴らす。その時、男は絶叫するのだ。その台詞に私は泣いてしまう。実に愛は美しいが愚かだ。いや、愚かだから美しいのか。島尾敏雄『死の棘』も、絲山秋子『ばかもの』も、それぞれに愚かで美しい〈愛の本〉だ。

新井久幸 (新潮社 「小説新潮」編集長)

高校時代に読み、ラストで凄まじい衝撃を受けた。まさに、極限の愛。「君のためなら死ねる」と口で言うのは容易いが、では一体誰が「彼」のような覚悟で生きられるだろうか。

恋愛小説史上屈指の、哀切極まる時空を越えた告白。一瞬呼吸が停まり、心臓を鷲掴みにされた思いがした。とにかく、「私の叔父さん」を読んでみて欲しい。

この世界の中で、なぜ他の誰でもなく、「この人」のことを好きなのか。誰かを愛するとは、何を愛することなのか? 美しいだけではない。愛情の深淵は、常に足下で口を開いている。

恋愛小説史上屈指の、哀切極まる時空を越えた告白。一瞬呼吸が停まり、心臓を鷲掴みにされた思いがした。とにかく、「私の叔父さん」を読んでみて欲しい。

キーワード

関連まとめ