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女性作家が描く女性―女性は強い、でも……―

作成者:小説新潮

小説新潮11月号
「小説新潮」2016年11月号

 金木犀の香りに包まれるこの季節。なんだか切ない気持ちになりませんか。いつかの淡い恋の記憶が、香りとともにふと蘇ったり……。そんなセンチメンタルな秋の夜長には、ロマンティックな物語を繙きたくなるもの。だから女性作家による女性が主人公の小説を開いてみたら――あらしかし、女は男を待つばかりの存在ではなかった! 愛するものを守るためなら大胆に強く、そして時に強さを超えて狂気を孕み――さまざまな女の内面、内実。男子禁制、とまではいかなくとも、肚をくくってご覧あれ!
 小説新潮11月号R-18文学賞出身作家からベテラン女流作家までを特集した、「女性作家小説特集」です。女による女性のあれこれ、併せてお楽しみください。

三人それぞれに、いろんなことがランダムに起こっていく、よりゆるやかで大きな流れ、ゆったりしているけれど確実に動いている、限りある時間のようなもの

[綿矢りさ/こういう小説をずっと書きたかった 「波」2016年10月号より →全文へ]

我慢もし、うまくたちまわろうとするものの、情況は容赦なく、幼児虐待に引き込まれていく主婦の心理を徹底的に捉えていて、読むのが辛くなる。

[池上冬樹/驚きに満ちて感動もある傑作サスペンス 「波」2016年7月号より →全文へ]

 本書を読むと、自分もまた様々な鎧を身につけていることに気づく。それらは、生きていくために自然に身につけてしまったものもあれば、生きやすくするために身につけたものも、ある。

[吉田伸子/“ハダカ”な心を、優しく肯定する一冊 「波」2016年6月号より →全文へ]

私がこの物語で最も楽しんだ部分。それは「女の友情」。たったひとりの友人・キヨミに対する印子の態度といったら、もうひどい。

[吉野万理子/虚構と真実のミルフィーユ 「波」2016年5月号より →全文へ]

女性は優しく笑顔で、尽くしたり、言うことを聞いたりと、自らを差し出す側である、という固定観念はいい加減にして欲しい、という意味合いも重ねました。

[松田青子/日常には変じゃない?が溢れてます 「波」2016年5月号より →全文へ]

真面目で頑張り屋の日本人女性たちにとって、「シアワセだけじゃ産めない」というはるなさんのブルーな本音は、大きな共感として響くのではないでしょうか。まさに、育児漫画業界初の“マタニティーブルー漫画”

[東村アキコ/超革新的、マタニティーブルー漫画! 「波」2016年4月号より →全文へ]

実際の恋愛の場面でも、顔も性格もとても好きなのに、近くに寄ると、どうしても恋愛できない人っていますよね。

[村山由佳、蜂谷宗苾/「香り」が語る物語を聞く 「波」2016年4月号より →全文へ]

応為は一度だけ嫁いでいるんですが夫も絵師で、彼の絵を「下手だ」と鼻で嗤って離縁になっている。それから一切、家事をしないとか、身なりに構わないとか。

[朝井まかて/謎の女絵師を追って 「波」2016年4月号より →全文へ]

置かれた状況や環境が異なるだけで、どんな人間も、自分の生命を燃やし尽くす場所を求め、さまよっていることに気づかされるのだ。

[待田晋哉/レンズの向こうとこちら側 「波」2016年3月号より →全文へ]

この孝謙称徳帝がまさに奈良時代のキャリアウーマンだったと思うんです。二十一歳で女性初の皇太子となり、仏教も政治も高度な教育を受けて、「女に天皇は務まらない」と言われ、一生懸命勉強して、国のために、民のために生きた人なんですよ。

[玉岡かおる、北河原公敬/偉大な女帝の名誉回復を! 「波」2015年12月号より →全文へ]

最初は吉祥寺の風俗を書くつもりだったんです。風俗小説で通俗小説。吉祥寺を舞台にした青春物語ですね。だけど、当時を思い出して書いていくと、あのころの違和感みたいなものがあふれ出てきて、止まらなくなってしまいました。自分で読んでも、すごく痛い。確かに、これまでもこういう小説は書いたことがないですね。

[桐野夏生 聞き手:佐久間文子(文芸ジャーナリスト)/いま何故1972年なのか 「波」2015年7月号より →全文へ]

押し入れに隠れ、下半身から血を流して嗚咽する女性に遭遇して衝撃を受けた翌日、その女性が鉄道自殺したと聞かされたりする中、十四歳の鈴子が心を閉ざすまで時間はかからない。

[井上理津子/RAAを知っていますか 「波」2015年8月号 →全文へ]

ながく曾祖父の「愛人」のような立場だった曾祖母・和子、一六歳で妊娠し高校を中退した「元ツッパリ」祖母・洋子、ふたりを反面教師に「普通」にこだわってきた母・あゆみ。今なお三人は「乙女」のように浮き足立つ女心をもっている。

[青衣茗荷/「だれか探し」の行方 「波」2015年3月号 →全文へ]

「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島。

恋愛本に出てくるような女はつまらないとか言っても男は結局、可愛げのある普通の女が好きなんですよ。

[ゴマブッ子/共感したら貴女もしくじり女 「波」2015年1月号 →全文へ]

年下の男との恋愛に苦しむ女の想いは、一〇〇〇年の時をも越えて、現代の私たちに通じるものがありますね。

[唯川恵/エロティックな奇譚集 「波」2014年12月号より →全文へ]

私はこれまで、女同士の優劣を、美醜を柱に描いたことがなかったのですが、今回初めて考えてみて、いかに醜いかということよりも、美人に生まれなかったということの差を皆が感じているのだと、書けば書くほど分かってきました。

[藤田貴大、辻村深月/残酷さをエスカレートできる世界で 「波」2014年6月号より →全文へ]

家庭というカプセルの中で、長女たちの苦しみも重荷も、なかなか理解してもらえない。

[篠田節子/家族愛という名の地獄 「波」2014年3月号より →全文へ]

 人間を動かす力の中で一番大きなものは性の力だと信じている。人を幸せに導きもするし、方向を間違えるとこれ以上ないほど危険なものである。

[花房観音/私の仕事はセックスを書くことです 「波」2016年10月号より →全文へ]

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