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[畠中 恵『ひなこまち』刊行記念対談]相武紗季×畠中 恵/知らない世界は面白い

波 2012年7月号

(毎月27日発売)

105円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2012/06/27

発売日 2012/06/27
JANコード 4910068230720
定価 105円(税込)

瀬戸内寂聴『烈しい生と美しい死を』
森 まゆみ/嵐のなかで夢見るひとたち

[畠中 恵『ひなこまち』刊行記念対談]
相武紗季×畠中 恵/知らない世界は面白い

辻原 登『父、断章』
円城 塔/怖ろしいほど嘘がない

柴崎友香『わたしがいなかった街で』
岡田利規/歴史を与えて、そのかわりに噛み付く

【中村文則『迷宮』刊行記念インタビュー】
中村文則/得体の知れない引力に動かされて

鈴木正文『スズキさんの生活と意見』
村上春樹/スズキさん的な世界のあり方

橋本 紡『ハチミツ』
藤田香織/「普通の呪縛」を解き放つ三姉妹物語

【穂村 弘・山田 航『世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密―』刊行記念鼎談】
北村 薫×藤原龍一郎×穂村 弘/「短歌の秘密」を楽しむために

[徳永 圭『片桐酒店の副業』刊行記念特集]
今井麻夕美/ただものではない、徳永圭。
【インタビュー】徳永 圭/モノを届ける/受け取ることのドラマ

城山三郎『よみがえる力は、どこに』
阿川佐和子/そうか、もうあの男たちはいないのか

松田丈志・久世由美子『自分超え―弱さを強さに変える―』
忠鉢信一/「月面の第一歩」という勝負の本質

玉川大学赤ちゃんラボ『なるほど!赤ちゃん学―ここまでわかった赤ちゃんの不思議―』
岡田浩之/赤ちゃんを知ることは人間を知ること

今野 浩『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』
仲野 徹/まじめにおもろい勇者の書

赤木明登『名前のない道』
木内 昇/新しくて普遍的な

【鶴見 済『脱資本主義宣言』刊行記念インタビュー】
鶴見 済/ぼくらは経済の奴隷じゃない

日本鉄道旅行地図帳編集部・編『旅 別冊 鉄道ファン大全』(新潮「旅」ムック)
田中比呂之/母に時刻表を焼かれた人もいる

森山 優『日本はなぜ開戦に踏み切ったか―「両論併記」と「非決定」―』(新潮選書)
小谷 賢/「合意」のための「非(避)決定」

沖 大幹『水危機 ほんとうの話』(新潮選書)
椎名 誠/水論壇、待望の横綱

榊原英資『財務省』(新潮新書)
幸田真音/「ミスター円」が描いた黒衣たちの肖像

大河内直彦『「地球のからくり」に挑む』(新潮新書)
大河内直彦/ようこそ、人類史の裏街道へ

マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』(新潮文庫)
岸本佐知子/そういう大人たちのためにこそ

特集[小野不由美『十二国記』刊行開始記念]
小野不由美/スペシャルインタビュー

コラム
考える人─笑いの力、笑いの不思議
三橋曉の海外エンタ三つ巴

連載
蓮池 薫/拉致と決断 最終回
瀧井朝世/サイン、コサイン、偏愛レビュー 第28回
斎藤明美/高峰秀子の言葉 第12回
桜木紫乃/モノトーン 第5回
梨木香歩/冬虫夏草 続・家守綺譚 第2回
三山 喬/トスキナの唄 流浪のキネマ屋・古海卓二伝 第5回
椎名 誠/ぼくがいま、死について思うこと 第11回
津村節子/時のなごり 第10回
高橋秀実/とかなんとか言語学 第7回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇今月の表紙の筆蹟は、瀬戸内寂聴さんです。六月末発売の新刊の書名を、そのまま揮毫していただきました。四枚の写真はそれぞれ誰なのか、おわかりいただけましたでしょうか? 左から伊藤野枝、平塚らいてう、田村俊子、岡本かの子で、いずれも明治から大正にかけて雑誌「青鞜」を舞台に活躍した女性作家たちです(写真提供・日本近代文学館)。
 瀬戸内さんはこれまでにも彼女たちの人生を小説として描いてこられましたが、今回の作品では自らの人生を振り返りながら、改めて百年前の女性たちの烈しい生と性に迫っていきます。「もの書きと認められたはじめの頃から、私は日本の女性の生き方に興味をもった」と語る瀬戸内さん。今年、卒寿を迎えられてますます筆勢盛んな新刊は、今の若い女性たちに向けた熱いメッセージになっています。なお、書名はかねてより好んで色紙などにも書かれていた言葉だそうです。
◇蓮池薫さんの連載「拉致と決断」が、今月号で終了いたします。ご愛読いただき、有難うございました。二十四年間に及ぶ北朝鮮による拉致から帰国されて、今年でちょうど十年。北朝鮮という常軌を逸した国の現状を伝え、その地で強いられた望まざる生活を記録した文章は想像を超える内容で、しばしば胸塞がれる思いがしました。いずれ小社より単行本として刊行する予定です。
 来月号からは新たに鹿島田真希氏、吉田篤弘氏のお二人の連載小説がスタートします。どうぞご期待ください。
◇穂村弘氏、山田航氏の共著『世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密―』の刊行を記念して、穂村さんのトーク&サイン会が七月五日18時半から東京堂書店神田神保町店(電話 03-3291-5181)で、お二人のミニトーク&サイン会が九日19時から蔦屋書店代官山店(電話 03-3770-2525)、十三日18時から三省堂書店札幌店(電話 011-209-5600)で行われます。

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

 1967(昭和42)年1月、わずか24ページ、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後という時代でした。こののち1969年に隔月刊に、1972年3月号からは月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしています。

 創刊号の目次を覗いてみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行したばかりの北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイがあって、続く「最近の一冊」では小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイで、続いての「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 創刊から55年を越え、2023(令和5)年4月号で通巻640号を迎えました。〈本好き〉のためのブックガイド誌としての情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。安部公房『笑う月』、遠藤周作『イエスの生涯』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、大江健三郎『小説のたくらみ、知の楽しみ』、池波正太郎『原っぱ』、小林信彦『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』、椎名誠『ぼくがいま、死について思うこと』、橘玲『言ってはいけない』、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』、土井善晴『一汁一菜でよいと至るまで』などなど。

 現在ではページ数も増えて128ページ(時には144ページ)、定価は100円(税込)となりました。お得な定期購読も用意しております。
 これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みを続けながら、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。