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  『天国で君に逢えたら』
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うつ病とパニック障害の既往症をもつ、若く未熟で頼りない精神科医・野々上純一は、ひょんなことから、国立がんセンター中央病院で患者の心の叫びを聞くカウンセラーとして働きはじめた。しかし、患者は医者に対してはなかなか心を開いてくれない。そこで、上司の「より患者に近い立場へ」という指令のもと考案したのが、家族や恋人に宛てた手紙を本人に代わって綴る手紙代筆業、その名も「手紙屋Heaven」。医者という身分を偽り、藍色の作務衣と島草履という出で立ちでがんセンターを彷徨い、身も心も病んだ患者たちに声をかけ続け、19階に設営された「手紙屋Heaven」に招き入れた。ハワイで酒と女とギャンブルに溺れた挙げ句、膵ガンと宣告された陸サーファーのシュージ、小児ガンでありながら「手紙屋Heaven」に訪れる患者の世話もする小学生の愛子ちゃん、妻のガンは自分の所為だと信じてやまない眼科医の英樹、ガン告知に悩む名外科医の二宮先生、ガンを理由に職を失った元ヤンキー板前の清水さんなどなど……。「手紙屋Heaven」には、次から次へと心を病んだ人たちが訪れた。そこへハワイで最期を迎えようと海を渡ったシュージの妻リサから一通の手紙が届く。そこには、ガンでボロボロになった身体を引きずりながらビーチに赴き、最後の力を振り絞ってカイトボードで海を舞う、美しくも切ないシュージの姿が綴られていた。


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「ふと、ある思いが心に浮かんだ。僕は、いや僕ら家族は、大黒柱が健康だったら、こんなことを感じ取っただろうか?(中略)だから、ガンになって、苦しんでいることにありがたみを感じた。全く不思議な思いである、「ガンになってよかった」なんて……。(「はじめに」より)
38歳、元世界的ウィンドサーファー。妻と幼い子ども4人、余命宣告3カ月――。ベストセラー『天国で君に逢えたら』の著者が、頑強な身体に突然降りかかった病を逆に人生の糧とし、日々の思いを文字に映しはじめた。人生とは、家族とは、そして……。余命宣告期限を超えて188日、最期まで綴りつづけた、感涙エッセイ!


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「希望がなければ、人は生きてゆけない」
一パーセントの希望を信じ、病いと闘い続けるヨットマン、自らの無力を呪うがんセンターの医師、そして不治の病に怯える天才サッカー少年。理不尽な病魔に翻弄され、絶望の底に沈んだ三人に、新たな希望を与えたのは、小さな勇気と大きな嘘だった――。飯島夏樹が最期の力を振り絞って綴った“愛と勇気の物語”!


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