2004年8月16日、抗ガン剤治療を受けていた国立がんセンターを退院、“南の島の風療法”& “執筆療法”、そして在宅ホスピスを受けるため、貧乏新婚生活をはじめた心の故郷ハワイに、 妻と4人の子供とともに戻って来た。 「以前一時期、闘病記のようなものを書いていたら、どんどんうつになってしまった。今回は、余命宣告も受けた後だから、いろいろなことに対して覚悟ができている。それに、一方で小説を書く仕事もあるから、精神のバランスはいい感じにとれてる。これなら誰が読んでも重くない、暗くならない生活誌が書けるような気がする。天国行きの切符が渡される最期の瞬間まで、愛する家族や友人に囲まれて、ゆるゆると楽しい自然体の作文が綴れればなにより。その普段の文章の中から、今後しばらく離れ離れになるだろう妻や子供達、『天君』の読者に、何か伝えることが出来、みなが楽しみ、考え、立ち止まり、見えてくるものもあったらいいな」