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書店発で売れています! 
幸せな気分になれる長編小説。


「良い小説を読むと幸せな気分になれます!」と書かれたPOPとともに、丸善お茶の水店で大展開された本作。その後全国に広がり、続々重版中です。
 45歳のデザイナー・瀬尾水樹は、自社が服飾業から撤退すると知らされ、大きなショックを受けます。何よりも愛してきた仕事を失うなんて――。途方に暮れる水樹のもとに、中高の同級生・堂林憲吾から恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いのために帰省する最中、懐かしい記憶が次々と甦ります。幼馴染の3兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。会いたい。でも、水樹も憲吾も彼の消息を知りません。
 本作は家族小説でもあり、恋愛小説でもあり、お仕事小説でもあり、それらの側面が自然に交わっています。良い小説を読むと幸せな気分になれるなんて当たり前じゃない? と思われるかもしれませんが、こんなにも清々しく、満ち足りた気持ちになれる小説はそうそうありません。
 読んでいる最中には何度も涙し、最後は奇跡のようなラストに胸が高鳴ります(弊社の営業部副部長・48歳男性は、昼休みに会社のデスクで読みながら、ひそかに号泣したそうです!)。今年ナンバーワンの幸せな読書になること間違いなしです。

波 2018年6月号「新潮社の新刊案内」より

著者紹介

藤岡陽子フジオカ・ヨウコ

1971(昭和46)年、京都生れ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社にスポーツ記者として勤務。退社後、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後に小説の執筆を始め、2006(平成18)年「結い言」で北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。ほかの著書に『トライアウト』『波風』『おしょりん』『テミスの休息』などがある。

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