お知らせ

《緊急重版出来》「新潮」特集 手塚治虫のエロティカ

 11月7日に発売された「新潮」2016年12月号が緊急重版(11月19日以降順次書店着予定)となりましたので、ご案内いたします。

 12月号の特集は「手塚治虫のエロティカ」。2014年に発見された漫画家の故・手塚治虫氏によるイラストを、巻頭カラーグラビア16ページで25点、さらに本文ページの図版として4点、計29点一挙初公開しました。さらに筒井康隆氏や長女の手塚るみ子氏、中条省平氏、濱田高志氏らの解説やエッセイを加え、「エロティシズム」という切り口で手塚治虫の作品世界を多角的に検証した特集です。今後、イラストを本として出版する予定はなく、今月号はまさに永久保存版です。

 発売直前の報道でネットを中心に熱心な手塚ファンの期待が高まり、発売日である7日の午前中には「手塚治虫 秘蔵エロス遺稿公開」がヤフートピックスに登場。Twitterでも「手塚治虫」がトレンド入りしました。ネット書店のアマゾンでも、「新潮」が文芸誌としては異例の「雑誌の売れ筋ランキング」で1位に躍り出ると、その日の夕方に品切れという事態に陥りました。
 大きな反響を予想して書店に事前注文を取り、初版部数を通常の約1.5倍に増やして発売日に臨みましたが、売行きはネット書店をはじめとして、全国で売切れ書店が続出するという、予想を上回るものでした。
 編集部では、国民的芸術家の創造にグラビアと言葉で迫ることで、文芸誌の枠を広げたいと考えて特集を企画しましたが、ここまで大反響があるとは驚きです。デビュー70周年を記念したイベントや関連書籍の出版も相次いでいる手塚治虫。その人気の根強さと、画そのものの魅力を再確認させられました。

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