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小林秀雄と人生を読む夕べ【その5】歴史と文学(第5回/全6回)「年齢」

小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を味わっていく集いです。連続講座ですが、毎回1編ずつとりあげますので、1回だけのご参加も大歓迎です。

小林秀雄と人生を読む夕べ【その5】歴史と文学(第5回/全6回)「年齢」

 日本の近代批評の創始者・確立者として大きな足跡を残した小林秀雄は、深い思索と歯切れのよい文章で“人生の教師”としても仰がれ慕われました。その小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を味わっていく集いです。

 ご案内は、編集担当者として小林秀雄にじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延です。前半50分は各回の対象作品について池田がお話しします。後半40分は出席者全員での茶話会とし、毎回la kaguカフェがご用意するお茶とお菓子をお楽しみいただきます。池田が質問にお答えしたりしながら、座談の名手でもあった小林秀雄をより身近に感じるひとときを過ごします。
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 「小林秀雄と人生を読む夕べ」の第5シリーズ<歴史と文学>の第5回は「年齢」(新潮社刊「小林秀雄全作品」第18集所収)を取り上げます。この作品は、昭和25年(1950)、48歳の年に発表されましたが、後に63歳で始める「本居宣長」の源流の重要な一本、それがこの「年齢」です。

 神代の時代、文字はなく、人々は感じることも思うことも話し言葉で伝えあっていた、そういう暮しのなかから生まれたのが「古事記」の神話や伝説であるが、これらはいつからともなく人々に共有されていた人生観が物語となったもので、この原初の人生観をすなおに聞き取らないと日本の歴史はわからないと本居宣長は言い、小林秀雄はこれに共感して、書かれた歴史より話された歴史にこそ大事があるということを力説していきます。この、書き言葉と並べて話し言葉を重く視る小林秀雄の言語観は、「年齢」で初めて言明されたのです。

 ぜひお集まりください。

開催日時 2017年2月16日(木) 18:50〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 2/16 第5回 (茶菓付き):3,000円
全2回通しチケット(茶菓付き):5,800円

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