お知らせ

誰もが知りたい村上春樹の謎をとことん訊き尽くす!

 新刊が出るたびにニュースで取り上げられ、文芸評論のみならず、音楽、クルマ、ビジネス、心理学、哲学など、さまざまなジャンルの観点からも分析される村上春樹さんの小説。この2月に刊行された『騎士団長殺し』についても、すでに多くの評論がでていますが、では当の作家は何を考え、何を考えずに・・・・・・作品を書いているのでしょうか。
 今回の新作刊行に合わせて、長いインタビューを受けていただきたいと考えていた編集部は、川上未映子さんに聞き手をお願いしました。というのも、二〇一五年に雑誌「MONKEY」に掲載された川上さんによるインタビューが素晴らしい内容だったからです。「受けるからには、徹底的にやりましょう」という村上さんの意向のもと、収録は場所と時間帯を変え、都合四回、計十一時間におよびました。
 本書では、「一人称が僕から私に変わったのはなぜ?」「イデアって何?」といった最新作に関する疑問にとどまらず、「結末を決めずになぜ書けるのか」「女性の役割が一方的ではないか」といった核心をつく問いに対しても、実に率直に答えられています。もしかすると本人ですら気づいていない、村上さんの創作の源泉を訊き出したという意味において、インタビュー文学の傑作というべき記録です。

波 2017年5月号「新潮社の新刊案内」より

著者紹介

川上未映子カワカミ・ミエコ

1976(昭和51)年、大阪府生れ。2007(平成19)年、小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』で早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2008年小説『乳と卵』で芥川賞、「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」、2009年詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞を受賞。2010年映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞を受賞。2013年『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、2016年『マリーの愛の証明』でGRANTA Best of Young Japanese Novelists、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞を受賞。著書に『六つの星星』『発光地帯』『すべて真夜中の恋人たち』『きみは赤ちゃん』など。

村上春樹ムラカミ・ハルキ

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、 2016年アンデルセン文学賞を受賞。

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