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阿刀田高×藤原正彦「夏目漱石を作家が読めば」

『漱石を知っていますか』(阿刀田高著)刊行記念トーク

阿刀田高×藤原正彦「夏目漱石を作家が読めば」

 日本の文豪といえば真っ先に名前が上がる漱石ですが、あなたは「文豪の作品はどれも傑作に違いない」と思っていませんか?
 阿刀田高さんによれば、『吾輩は猫である』は冗長、『門』は暗くて読者に不親切、『こころ』は女性軽視が際立つ……と、漱石の作品には欠点も失敗もたくさんあり、「はっきり言って小説が上手いとは言えない作家」だと断言します。じゃあ、なぜ漱石は死後1世紀経ってもなお「国民的作家」とまで呼ばれるのでしょう。
 このトークイベントでは、『漱石を知っていますか』を刊行されたばかりの阿刀田高さんに、同じ作家だからこそわかる漱石の弱点と凄さを、わかりやすく、ユーモアたっぷりにお話しいただきます。
 お相手は、漱石と同じように留学先で孤独と戦った経験を『若き数学者のアメリカ』に描いた藤原正彦さん。海外エリートは漱石をどう読んでいるのか? 彼らが日本人に向ける恐怖の質問とは? 
 この日、お二人のトークを聞き終えたら、世界に向けて漱石を語れるようになりますよ!

開催日時 2018年1月25日(木)19:00~20:30(受付時間 18:30~)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 ■チケット
2,000円/自由席
1,800円/自由席(神楽坂ブック倶楽部会員限定)

※トーク終了後、会場で書籍を購入された方を対象に阿刀田高さん、藤原正彦さんによるサイン会を予定しております。なお、時間の都合上、サインは一著者につき、お一人様1冊とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

著者紹介

阿刀田高アトウダ・タカシ

1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に司書として勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞した。短編小説、古典教養入門書、エッセイの名手として知られ、他の著書に『花あらし』『闇彦』『ローマへ行こう』『地下水路の夜』『ギリシア神話を知っていますか』『シェイクスピアを楽しむために』『知的創造の作法』『老いてこそユーモア』など多数。2003年に紫綬褒章、2009年に旭日中綬章を受章。2018年には文化功労者に選出。文化審議会会長や日本ペンクラブ会長、山梨県立図書館名誉館長を務め、妻で朗読家の阿刀田慶子と結成した「朗読21の会」の公演を通じて短編小説の魅力を伝える活動も行っている。

藤原正彦フジワラ・マサヒコ

1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』『国家と教養』等。新田次郎と藤原ていの次男。

書籍紹介