過日、新聞やテレビの報道で話題を呼んだ、夭折の天才アーティスト尾崎豊さんの創作ノートを完全収録した『NOTES―僕を知らない僕 1981-1992―』が本日発売です。
3月22日発売の「小説新潮」4月号では、膨大なノートの中から各時期を代表するページを選り抜きそのまま肉筆の形で掲載したのに対して、本書ではノート50数冊の内容を活字に起こし、あますところなく収録しました。
これらのノートは10年以上にわたり綴られたもので、デビュー直前の1981年から、1992年のラスト・アルバム「放熱への証」に至るまでの創作の軌跡を時系列に辿ることができます。「15の夜」「I LOVE YOU」といった名曲の原詩や、これまで謎に包まれていたニューヨーク滞在中の日記も収められており、どのページにも尾崎豊さんの生の声が詰まっています。また本書では、アーティスト・尾崎豊をもっとも近くで見ていた音楽プロデューサーの須藤晃氏が監修・解説・脚注を担当。当時の状況がより詳しくわかります。
この4月25日は、尾崎さんの没後20年にあたり、テレビの特別番組や追悼イベントなどがいくつも企画されているようです。本書は、いまなお社会に大きな影響を与え続ける尾崎豊さんの内面と創作の裏側に迫ることのできる貴重な一冊です。

◇関連記事
「小説新潮」4月号 尾崎豊の肉筆ノート初公開(2012年3月22日)
封印を解かれた尾崎豊「肉筆ノート」(2012年2月20日)
・立ち読み|NOTES―僕を知らない僕 1981-1992―‐書籍データ(単行本 定価1,890円)
・尾崎豊‐著者データ
・最新号目次|小説新潮‐月刊小説誌(4月号 3月22日発売、特別定価1,000円)
◇尾崎豊―1965.11.29-1992.4.25―|YUTAKA OZAKI SPECIAL WEBSITE‐特設サイト
今年第11回を迎える「女による女のためのR-18文学賞」。「女性ならではの感性を生かした小説」をテーマに書き手も選考するのも女性限定の新人賞だが、今後、受賞作品が映像で楽しめることになりそうだ。
先日、本賞の協賛企業である吉本興業が第7回大賞受賞作・「自縄自縛の私」(蛭田亜紗子著)の映画化を発表した。監督は俳優の竹中直人氏で今年公開される。吉本興業によると創立100周年事業の一環として年に1作品のペースで受賞作品を映画化していくという。
現在R-18文学賞ホームページでは第11回の最終候補作6作の全文を公開している。残念ながら、読者賞を決める感想コメントを投稿できるのは女性のみだが読むのは男女問わず自由。未来の映画原作にいち早く出会えるチャンス、3月26日までの限定公開なのでどうぞ読み逃がしなく。
なお第11回の最終選考は選考委員の三浦しをん・辻村深月の両氏によって3月下旬に行われ、4月中旬に受賞作品が発表される。

◇女による女のためのR-18文学賞
・第11回最終選考候補作品発表‐3月26日18:00まで全文公開中
・立ち読み|自縄自縛の私‐書籍データ(単行本 1,470円)
・蛭田亜紗子‐著者データ
本日3月2日(金)放送の人気番組「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS、夜7:56~)にものまねタレントのコロッケさんが出演します。
コロッケさんは今年の1月12日に初の自叙伝『母さんの「あおいくま」』を刊行したばかり。タイトルの「あおいくま」は幼いころにお母さんから教わった「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな」の頭の文字をとったものです。コロッケさんはこの5文字が人生のさまざまな局面で自分を助け、前向きに生きる指針になったといいます。
食べるものにもこと欠く“貧乏暮らし”にも、片耳の聴力を失ったときにも、長かった下積み時代にも――そこには、いつもこの「あおいくま」とお母さんの大きな存在がありました。逆境のなかでも母の教えを通じて日々を明るく生きることができた、そんな本書に綴られた母と子の胸をうつエピソードの数々が「金スマ」でも紹介されます。
・コロッケ『母さんの「あおいくま」』‐特設サイト(著者による紹介動画も公開中)
・立ち読み|母さんの「あおいくま」‐書籍データ(単行本 1,260円)
・コロッケ‐著者データ
またまたNHKラジオ深夜便が大きな反響を呼んでいる。2月15日午前4時台の「明日へのことば」に、『最愛の妻の死を乗り越えて』というテーマで垣添忠生氏が出演したところ、新潮社ホームページの『妻を看取る日』の書籍ページに今朝からアクセスが急増している(第2回は2月16日午前4時台に放送)。
この本は2009年12月に刊行され、発売当初から各メディアで取り上げられるなど大きな関心を集め、累計部数は5万5500部に達した。また2010年にはNHKがドキュメンタリードラマ化し、この2月19日(日)にBSプレミアムで再放送される予定だ。
垣添氏は国立がんセンターの名誉総長。2007年にがんで愛妻を亡くした後、医師である垣添氏もうつ状態に陥り、酒びたりの毎日が続いたという。その深い絶望感とどう向き合い、いかにして立ち直ったかが書かれている。
まだ明けやらぬ午前4時、一人聴く垣添氏の話に多くの人が心動かされたに違いない。
・立ち読み|妻を看取る日―国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録―‐書籍データ(単行本 1,365円)
・垣添忠生‐著者データ
◇その他の著作
・立ち読み|悲しみの中にいる、あなたへの処方箋‐書籍データ(単行本 1,365円)

東日本大震災で甚大な被害に見舞われた三陸の港町、釜石市。未曾有の数の遺体を前に人々はどう弔いをなしていったのか──。 『遺体―震災、津波の果てに―』は、ノンフィクション作家、石井光太さん渾身の、当時の遺体安置所をめぐる壮絶なるルポルタージュ。2011年10月発売以来、現在7刷と多くの人々の共感を呼んでいます。
刊行後しばらくして、石井さんは一通のメールを受け取りました。それは本の中で描かれている、小さな身体に「生後100日」とメモの置かれていた、安置所の赤ちゃんに関するものでした。
「この赤ちゃんは、うちの子ではないでしょうか?」
プライバシー保護のため、本で取り上げた故人のお名前はすべて仮名にしてありましたが、その描かれている状況から、妻の手のうちから波にさらわれ命を落とした、自分のお子さんではないかというお問い合わせでした。あまりにも切ない父親からのメール、その後のやりとりの詳細を石井さんご本人がブログで、「『遺体』について大切なお知らせ」としてまとめています。
今回の震災は、死亡・行方不明者あわせて約2万人もの犠牲を出しました。「復興」が語られる一方で、亡くなった方々の思い出を胸に日々を生きている方々が大勢いるということ――今回寄せられた一通のメールで、改めて思い知りました。
・『遺体』について大切なお知らせ|石井光太―旅の物語、物語の旅―‐著者ブログ
・立ち読み|遺体―震災、津波の果てに―‐書籍データ(単行本 1,575円)
・石井光太‐著者データ






