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編集者のことば 一冊一冊の本に、生まれたきっかけや制作にまつわるエピソードがあり、編集に携わった担当者の思いがこもっています。そんな「裏方からのひとこと」、よろしければご一読を―。

拷問と処刑の西洋史

犬輪付き拷問椅子、鞭打ち、親指詰め、ハシゴ吊るし、車裂き……。拷問と処刑という、国家権力による二つの「暴力」に注目し、血塗られたヨーロッパ史の闇を探る。
残酷なものはディテールが面白い?

 中世ヨーロッパの拷問具や処刑具は、これほどまで人は残酷になれるのかと感嘆するほど、ディテールに様々な工夫が見受けられます。たとえば、魔女裁判に使われた「犬輪」という首輪は、椅子に座った被告が下からあぶられて体を動かそうとすると、首に刺さるように内側に棘が取り付けられています。この首輪を嵌められた状態で、刑吏がダンスと称して被告の座っている椅子を足で蹴ったり、揺らしたりしました。また、ギロチンの歴史的変遷を見ると、十八世紀の中頃までは刃が水平に取り付けられていましたが、フランス革命の時代には、首が切断しやすいように刃先を斜めにする改良が施されています。ギロチンはフランス革命の恐怖政治の時代、毎月数千人の首を刎ねるのに使用されましたが、そのルーツは古く、十六世紀頃までさかのぼり、それから様々な改良が加えられました。今に残されたいろいろな拷問・処刑図をじっくり眺めていると、こうすればもっと……と思ってしまう自分に気づいて、最近ちょっと恐いんです。
2007/12
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