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地球最後のオイルショック
ガソリン価格暴騰! 本当の理由がここに!
本書の翻訳作業が始まったのは、今年の初め頃だった。それから訳了するまでの数カ月間、まるで同時進行のドラマを見ているように、原油価格はジリジリと上がり続けた。
デイヴィッド・ストローンが原著『The Last Oil Shock』を刊行したのは、2007年だったが、彼がこの本で書いたことはまるで予言の書のように現実のものとなっている。原油価格は高止まりし、航空会社は立ち行かなくなり、天然ガスや石炭価格も上がり、トウモロコシなどの穀物価格も上昇し、世界的な食料危機を深刻化させる……。
世界は今後どうなってしまうのか? わたしたちはどんな暮らし方をすればいいのか? ストローンは最後の章の方でそのことについても書いている。意外なことに、ストローンの筆致はそれほど悲壮ではない。やるべきこと、できうることをいくつも明記し、「無駄なエネルギーを使わないで暮らすことは、けっこう心地よいのかもしれない」とまで言っている。
この最後の部分を読んでいて、結局こうしてエネルギー不足が私たちの生活にまで押し寄せてこない限り、「エネルギーをなるべく消費しない生活」(二酸化炭素を排出しない生活)に真摯に向き合うことはないのではないか、と思った。そう考えると、荒療治にはちがいないが、ピーク・オイルの警告は人類にとっていい機会となるのかもしれない。
本書刊行の2週間後、この原稿を書いている6月2日(月)、レギュラーガソリンは1リットル=170円を突破した。ヨーロッパのように、200円になるのも、そう遠くないのかもしれない。ストローンの書いた「世界」が近づいてきている。
2008/05



