新潮選書 |
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マキノ雅弘―映画という祭り―
マキノ作品の魅力を説き尽す、映画評論の至芸!
面白くなければ映画ではない。だとしたら、その面白さを活写できなければ、映画評論とは言えないでしょう。
昭和の邦画の代名詞ともいうべきマキノ雅弘は、任侠映画からミュージカルまで、生涯260本あまりの作品を撮りました。多彩で明朗快活なその作品群は「どれを見ても、時代劇か現代劇かといった区分などまったく関係のないところで、ただ底抜けに面白い」(本書第一章)。茶摘み娘たちをバックに歌う大川橋蔵のお茶目さ、銀杏の樹の下で高倉健と藤純子が演じる視線のラブシーンの切なさ、何百人ものエキストラがえんえん15分間にわたって阿波踊りを踊りつづける途方もなさ。本書は、そんなマキノ映画の面白さの秘密を、きわめて明快な筆致で具体的に解き明かしていきます。映画評論の醍醐味が誰にでも堪能できるはず。
なお本書の刊行記念も兼ねて、東京・池袋の「新文芸坐」で、著者の厳選した29本のマキノ映画が一挙上映されることになりました(11月23日~12月6日)。会期中に著者のトークイベントも予定されています。こちらもお楽しみに。
2008/10



