新潮選書 |
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凍った地球―スノーボールアースと生命進化の物語―
今、サイエンスの世界で最もエキサイティングな仮説
現在の地球は間氷期にあり、さらに氷期に向かっている。そう聞くと、少なからずの人が驚く。地球はかつて、数百万年もの間にわたってすべてが凍りついていたと聞くと、さらにびっくりする。
目をつむって、想像してみてほしい。月から見た地球。それが、雪だるまのように真っ白なのだ。ブルー・プラネット(青い地球、水の地球)ではなく、ホワイト・プラネット。そうした白い惑星を、誰か(地球上以外の生物)が見たとしたら、この惑星には生物はいないと思うにちがいない。何せ、厚いところで数キロにもおよぶ氷床に覆われているのだから。しかも、気の遠くなるくらいの期間、凍結状態が続いていたのだ。が、7億~6億年前、こうした全球凍結状態が、ほぼ間違いなく起こったであろうことが、本書を読むとわかってくる。
今、もし天体観測によってホワイト・プラネットが見つかったならば、私たちはそこに生物存在の可能性を見出すにちがいない。スノーボールアース仮説の研究によって、そのメカニズムがわかってきているからだ。さらに本書では、そうしたホワイト・プラネットの発見の可能性は決して低くないと言っている。つまり、全球凍結仮説は、地球上以外の生物の発見にもつながるエキサイティングな研究であることがわかる。
本書を通して地球の全気候史を俯瞰してみると、人類が誕生してからの環境変動史がいかにマイルドなものだったかがわかる。たまには、長いスパンで物事を見るのも、頭が冷えていいのかもしれない。
以下は、おすすめの全球凍結のシミュレーション動画です。
http://www.kakazuastro.com/entry/000336.html
2009/01



