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無差別殺人の精神分析
無差別殺人の「核心」を考える本
東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件から、もうすぐ1年。
当時25歳だった加藤智大容疑者は、なぜ自らとは無関係な人々を襲ったのか? なぜ一人でも多くの人を殺そうとしたのか? なぜ自殺ではなく他殺を選んだのか?
これらの疑問がいまだに心にこびりついたままの方も多いのではないでしょうか。
もちろん、これまでも「派遣社員」「学歴社会」「非モテ」「家族不和」などをキーワードに、社会学的な見地からさまざまな分析がなされてきました。しかし、そのような「背景」は多くの人が抱えているものであり、そこからどうして犯人たちだけが「無差別大量殺人」という凶行へ飛躍していったのか、その「核心」部分はブラックボックスに入れられたままです。
本書は、まさにその核心部分のメカニズムを分析しています。冒頭の疑問のほかにも、「そもそも犯人は精神病なのか?」「親の教育はどこまで影響しているのか?」「なぜ無差別殺人犯はほとんどが男性なのか?」「なぜ犯人たちは犯行後も反省や改悛の情を示さないのか?」など、多くの根源的な問いに対して、難解な専門用語を一切使わず、平易な言葉だけで考え抜いています。
事件を「社会のせい」や「精神病のせい」にするだけの議論では満足できないという方に、ぜひお薦めしたい一冊です。
2009/05



