新潮選書 |
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人間にとって科学とは何か
科学と、もっときちんとつきあいたい!
ふと気がつくと、ここ何年か、現役の科学研究者がTVや雑誌で活躍するようになりました。学生の“理科ばなれ”や日本の“技術競争力の低下”が嘆かれるいっぽうで、この現象はどういうことだろう? 科学の普遍化か、たんなる消費なのか……というモヤモヤした疑問が、村上陽一郎さんに本書をお願いするきっかけとなりました。
村上さんは、問いかけに単純な答を出すことはしません。科学の発祥について、科学者の意識について、科学と人間との関わりについて、丁寧に語っていきます。宇宙の謎、自然の法則を知りたい――この知への渇望が、人類の進歩の原動力となりました。歴史をたどり転換点となった出来事を知ると、科学・技術が、国境を越えて人間が共有できる財産であること、と同時に、われわれの科学リテラシーを身につける努力なしには価値を失い、あるいは災厄の元ともなりかねない諸刃の剣であることが、つくづく納得されます。
科学とあらためて向き合いたい、そんな方におすすめの一冊です。
2010/06



