新潮選書 |
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なぜ北朝鮮は孤立するのか―金正日 破局へ向かう「先軍体制」―
北朝鮮に最も詳しいジャーナリストが描く「金王朝」の行方!
2010年3月26日に起きた韓国哨戒艦沈没事件。この原因調査に当った国際軍民合同調査団が5月に「北製の魚雷による水中爆発で、北の小型潜水艦からの発射以外に説明できない」と発表したのはご存知の通り。しかし、本書では本当に北朝鮮が攻撃をしたかどうか「不可解」と疑義を唱えています。理由は、この時期、北朝鮮がこうした行動を取る動機が考えられないからです。
通貨交換とデノミの失敗で経済が疲弊しきった中、北朝鮮の本音は米国との平和協定を模索し、南北関係においても関係改善を図りたいとの思惑がありました。しかし今回の事件をきっかけに南北交易は断絶し、少なくとも年間で3億ドル以上の経済損失を受けるとされています。外交安全面でも経済面でも、北朝鮮が受ける被害は甚大となるはず。
一説によると、金正日総書記の許可なく軍の一部が暴発したのでは、との見方もあるとか。いずれにしても、金総書記のとってきた「先軍体制」により閉ざされた国内の情勢が、もはや断末魔にあることは間違いないようです。孤独なる独裁者は一体何を考え、何を求めているのか、そして彼“亡き後”は……北朝鮮に最も詳しいジャーナリストが知り得る全てを描きます。
2010/07



