夜露死苦現代詩2.0

ストリート生まれ、音楽を

第6回 歩け悪魔を煙にまけ――TwiGy

TwiGy
『Spot』
『All』
『Train』

右のアイコンをクリックしてダウンロードサイトよりMacromedia Flash Playerプラグインをダウンロードし、インストールしてください。

flash

立ち読み(本誌記事より)

(文・都築響一)

 折れそうに細いからだからステージネームがつけられたというTwiGyは1971年、三重県に生まれた。父親は大学教授、母親が弁護士事務所勤務という、インテレクチュアルで恵まれた家庭環境だった。

TwiGy

 '80年代後半からラップを始め、その独特の声とフローだけではなく、ファッションやスタイルでもヘッズたちを魅了して止まない文字通り日本語ラップのオリジネーター。'90年代には、スティーヴィー・ワンダーのジャパン・ツアーに日本語のラップで参加。
 '93年には、米トミーボーイよりリリースされた『Planet Rap: A Sample Of The World』に日本代表として参加。Tommy Boyの社長Tom Silvermanらが始めたNew Music Seminarというインディーズレーベルのコンベンションに出演し、その模様がNY TIMESでも報じられた。その他、THE LION'S DEN(NY)にも出演し観客を魅了した。

NEWS
  • TwiGy al Salaam Blue Thought
    今年で活動キャリア25周年の、TwiGy改めTwiGy al Salaamのニューアルバムが3年ぶりに遂に登場! 本誌でも紹介した「Spot」「All」「Train」の3曲を含む『Blue Thought』、是非お聴きください。
都築響一(つづき・きょういち)
1956年、東京生まれ。現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で編集・執筆活動を続ける。93年、東京のリアルな居住空間を捉えた『TOKYO STYLE』を発表。96年には『ROADSIDE JAPAN』で第23回木村伊兵衛賞を受賞。『賃貸宇宙』『着倒れ方丈記』『バブルの肖像』『現代美術場外乱闘』『天国は水割りの味がする』など著作多数。今回の連載は、街角に隠れた言葉で日本の現在を映し出した『夜露死苦現代詩』(05年から06年にかけて『新潮』に連載)に続く形となる。
都築響一

ページの先頭へ戻る