terra/川上弘美
新潮 2008年8月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2008/07/07 |
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JANコード | 4910049010884 |
定価 | 943円(税込) |
・ばかもの(八)[完結]/絲山秋子
・幸福の森(八)/加賀乙彦
・カデナ(十五)/池澤夏樹
・太陽を曳く馬(二十二)/高村 薫
・『三四郎』はなぜ車中場面からはじまるか/加藤典洋
・アンデルセンと周縁の文学/池内 恵
・暴力の神話/山極寿一
――大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』を再読する
オースターの新作が読みたい!――P・オースター『写字室の中の旅』
・高畠素之の亡霊(八)/佐藤 優
・現(うつつ)な像(八)/杉本博司
・明治の表象空間(二十七)/松浦寿輝
・池澤夏樹『星に降る雪/修道院』/石川直樹
・岸本佐知子編訳『恋愛小説集』/鹿島田真希
・本谷有希子『グ、ア、ム』/最相葉月
・よしもとばなな『サウスポイント』/管 啓次郎
・青山七恵『やさしいため息』/田中弥生
・小川国夫『止島』/日和聡子
・レオニード・ツィプキン『バーデン・バーデンの夏』/松永美穂
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。