綿矢りさ「大地のゲーム」(長篇240枚)
新潮 2013年3月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2013/02/07 |
---|---|
JANコード | 4910049010334 |
定価 | 943円(税込) |
[240枚]
藤井 光/訳・解説
近藤隆文/訳
東海晃久/訳・解説
・ニッチを探して(九)/島田雅彦
・イェリネクの「距離」/宮沢章夫
・すっ/山下澄人
・書く行為は誰に向けられているのか/檜垣立哉
「星を盗んだ父」(フエレンク・モルナー作)
未知の固有名が輝くとき――『批評時空間』をめぐって/佐々木 敦+堀江敏幸
第三十一回・イノベーションの起こる場所[連載完結]
第十九回・長い旅――トニ・モリスン『故郷』
第一〇五回・境界のグワッシュ
・平野啓一郎『空白を満たしなさい』/大澤真幸
・柄谷行人『哲学の起源』/小林敏明
・柴崎友香『週末カミング』/佐々木 敦
・高村 薫『冷血(上・下)』/中条省平
・小川洋子『ことり』/蜂飼 耳
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。