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町田 康「湖畔の愛」
橋本 治「草薙の剣 昭和篇」

新潮 2017年9月号

(毎月7日発売)

特別定価980円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/08/07

発売日 2017/08/07
JANコード 4910049010976
価格 特別定価980円(税込)

湖畔の愛/町田 康[二〇〇枚]

ようこそ九界湖ホテルへ――。投宿する大学演劇研究会のエース二人は、愛を賭けて演芸対決の舞台に立つ。芸と笑いのニルバーナ!

草薙の剣――昭和篇/橋本 治[三五〇枚]

この小説に、あなた、、、の人生が書かれている! 六世代六人の日本人が織りなす壮大な昭和平成史。デビュー40周年を飾る著者最高傑作。

■■ 掌篇三作 ■■

◆はぐれうた/かたしろ往来/身がわり書き  黒田夏子

祭ばやしを遠くに聞き、うたあそびする幼児。失われた時の甘やかな記憶が立ち上がる。
◆とうもろこし畑の七面鳥/柴崎友香

ここは、どれくらい遠いのだろう――大統領選の裏で小説家が見た、米国中西部の素顔。
◆天書/円城 塔

元始、文字は神と共に生まれ、宙空に輝いた。天を記した謎の呪符を書聖・王羲之が追う。
第50回《新潮新人賞》応募規定

【選考委員】 ●大澤信亮 ●川上未映子 ●鴻巣友季子 ●田中慎弥 ●中村文則

□□ 対談 □□

終末世界のその先へ
 島田雅彦/宮内悠介

原発事故、伝染病、技術的特異点シンギュラリティ……大激動の時代に虚構の力で立ち向かう作家の対話。
■小林秀雄[第四十七回]/大澤信亮
■地上に星座をつくる/石川直樹
 第五十五回・北極圏の短い夏
■見えない音、聴こえない絵[第一五五回]/大竹伸朗
 階級と湿気
■本
・谷崎由依『囚われの島』/江南亜美子
・ばるぼら+さやわか『僕たちのインターネット史』/鴻池留衣
・上田岳弘『塔と重力』/佐々木 敦
・服部文祥『息子と狩猟に』/前田英樹
・フィリップ・フォレスト『シュレーディンガーの猫を追って』/芳川泰久

■新潮
・中村紘子さんは甦った――最後の本『ピアニストだって冒険する』を読んで/亀山郁夫
・夕暮れにて/山中千尋
・終わらない三月――伊格言『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』を翻訳して/倉本知明
・古典に遊ぶという事/木ノ下裕一
・パープルームについて/梅津庸一

■■ 連載小説 ■■

■ペインレス(二十五)【連載完結】/天童荒太

■格闘(七)/高樹のぶ子

■エリザベスの友達(九)/村田喜代子

■TIMELESS(十七)/朝吹真理子

■荒れ野にて(二十八)/重松 清

この号の誌面

立ち読み

編集長から

運命――文芸の核心

◎運命――人の意志にかかわりなく巡ってくる吉凶禍福。私たちは「運命」という概念に取り憑かれている。だから人は虚構を通じ、運命を物語り続けてきた。運命は文芸という営みの核心にある◎大作『ホサナ』(講談社刊)で〈災禍と流浪〉を神学的な水準で描いた町田康氏が最新作「湖畔の愛」(二〇〇枚)を発表する。湖畔のホテルで大学の演劇研究会が芸の決闘を行う――それだけの物語が、しかし、いかにアナーキーなまでの笑いに充ち、さらには、笑いに呪縛された演芸人の運命を鮮やかに描いていることか!◎今年、デビュー四〇周年を迎えた橋本治氏が決定的な作品を生み出した。長篇「草薙の剣」(全五六〇枚)。唯一無二の小説家、古典文学の達人、日本と日本人を論ずる智者。三人の「橋本治」が一体となって、六組の普通の、、、家族の戦前から現在に到る運命を壮大なタペストリーのように描く。昭和篇/平成篇と二号連続で発表する本作を、氏の最高傑作と呼ぶことに躊躇いはない。

新潮編集長 矢野 優

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞