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【特集】世界はだいたい日本の味方

新潮45 2014年1月号

(毎月18日発売)

880円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2013/12/18

発売日 2013/12/18
JANコード 4910049370148
定価 880円(税込)

【特集】世界はだいたい日本の味方

◆すべてが揃っている「奇跡の国」/エマミ・シュン・サラミ
日本独自のシステムが世界を変える/マニグリエ真矢
◆この国にいると心穏やかになれる/ナターシャ・グジー
◆日本はいい国である/ロバート・ホワイティング
◆世界に誇る伝統文化と「お出汁」の味/坂根シルック
将来は駐日大使になりたい/ジギャン・クマル・タパ
◆スイスにはない楽しさと自由/春香クリスティーン
◆「ありがとう」と「お互い様」の心/大砂嵐金太郎
◆日本はあらゆる困難を乗り越えられる/菅野沙織
◆「落語」の素晴らしさを伝えたい/ダイアン吉日
やさしい人々が住む安全な国/ミカエラ・ブレスウェート
◆「将棋」の国に魅せられて/カロリーナ・ステチェンスカ
◆アジアの中でも特別な存在/ジャック・パイエ
◆緑豊かな自然、四季を感じる暮らし/ベニシア・スタンリー・スミス
◆韓国は嫌い 日本は大好き!/中国人若者匿名座談会

《ノンフィクション一挙50枚!》
原節子とナチス/石井妙子
日独合作映画『新しき土』の陰謀

《独占インタビュー》
民主主義と平和主義を体現する「最良の友」日本人へ/ジョセフ・ナイ

《独占インタビュー》
野球は人を成長させる/松井秀喜

【「人物重視入試」は亡国への道】
・点数主義こそ最も公平な制度である/芦田宏直
・浪人生加点方式を導入せよ/呉智英
・日教組の毒がまわったか/森口朗

【歴史巨編新連載】
プリニウス/ヤマザキマリ とり・みき
プリニウスを探して ナポリ「炎上」旅行記

【対談】死を意識しながら、全力で生きる
ヒクソン・グレイシー×夢枕獏

《特定秘密保護法に思う》
・大新聞「猛反対」の空回り/吉崎達彦
・官僚は匿名性に隠れたがる/守屋武昌

【対談】偽装する保守/藤井聡×適菜収

「笑っていいとも!」と有吉佐和子、三十年目の真実/樋口毅宏

ポエムは会議室で囁かれているのではない/小田嶋隆

病院にもアートを/山本容子

《追悼 堤清二》三十年先を見ていた人/三浦展

自分史から孤立死対策まで
エンディングノートの選び方、使い方/古田雄介


[シリーズ「死」の周辺……3]
湯灌・納棺・復元の現場/井上理津子


【新連載】年を取る 「老い」とはまず他人事である/橋本治

むかしはよかったね?〈2〉/パオロ・マッツァリーノ
 治安のいい日本で暮らせてよかった~!


国境再考 いまそこで何が起きているか〈13〉/山田吉彦
 海の要衝・奄美の末期的過疎


不眠を抱いて〈10〉 神様、仏様、ソルト様/椎名誠

人生はベンチャーだ〈13〉 次世代を担うエリートたちへ/岩瀬大輔

静かなスタンダード――成瀬巳喜男論〈9〉 未亡人たちの強さ/川本三郎

日本のビョーキ〈10〉 医者の役割/里見清一

日本国の形式〈17〉 海人の精神/片山杜秀

反・幸福論〈36〉 「有の思想」と「無の思想」/佐伯啓思

【達人対談】謎の巨大イカを追い続けて
ダイオウイカの達人/窪寺恒己vs.ビートたけし

◆[表紙]ヤマザキマリ とり・みき
◆[扉]雪毛/高木亮
◆ニッポン猫景色4 駿河湾/相澤秀仁・相澤京子
◆居酒屋チエコ亭4 牡蠣のアクアパッツァ/オガワチエコ

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆だまし庵日記/野坂昭如

◆[記者匿名座談会]秘密保護法「強行突破」の損得勘定
◆イマイマイズム見聞録 *親の代理お見合い/今井舞
◆国道者 *海に消える16号/佐藤健太郎

◆[切り絵パロディ]贋作名画大全3/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・ざ・ベストテン
[読書日記]恩田陸
[インタビュー]夏井睦

編集長から

注目の新連載漫画
「プリニウス」ついに始動!

 今月号の表紙には驚かれた方も多いでしょう。度肝を抜くような大噴火の絵……二千年前のヴェスヴィオ火山です。ヤマザキマリ&とり・みきという強力タッグによる新連載漫画「プリニウス」のスタートに合わせて、特別に描き下ろしていただきました。プリニウスは古代ローマの博物学者で『博物誌』の著者として世界史の教科書にも出てきますが、記録は少なく生涯は謎だらけ。博覧強記で好奇心の塊のような“知の巨人”に漫画で挑む史上初の試みにご注目を。
 もう一つぜひご紹介したいのが石井妙子「原節子とナチス」。「伝説の女優」誕生の陰にあった日独防共協定をめぐる策謀に迫った力作ノンフィクションです。このほか松井秀喜インタビュー、ヒクソン・グレイシー×夢枕獏対談、橋本治新連載「年を取る」、特集「世界はだいたい日本の味方」など必読記事満載。2014年も新たな「冒険と挑戦」を続けてまいります。ご愛読のほどよろしくお願いいたします。

新潮45編集長 三重博一

(「波」2014年1月号より)

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞