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編集者のことば 著者はもちろん、担当者にとっても手がけた本は我が子のように思えるものです。親バカだと思われるでしょうが、編集者の一冊の本にかける思いを読んでやってください。

美人は得か

人は見た目が9割

竹内一郎

『人は見た目が9割』・・・・・・何だか喧嘩を売っているようなタイトルですが、別に「美人は得で、ブスは損」というような話ではありません。著者はさておき、担当者は他人様のルックスを云々できるような者ではないと断言できます。床屋代に1回1000円しか使っていないくらいです。
 この本でいう「見た目」とは、言葉以外の情報すべてのことを指しています。私たちは人と話しているときに、話の内容以外の膨大な情報を受け取っています。顔つき、服装、姿勢、匂いから、相手との距離やその場の温度まで、あらゆる非言語の情報のことを、本書では「見た目」と称しているのです。こうしたメッセージのやりとりを「非言語コミュニケーション」といいます。

 当然、単純に男前が得するということにはなりません。顔の良し悪しは、非言語コミュニケーションの中の一要素にしか過ぎません。小泉首相と、岡田前民主党代表を見てみればおわかりのはずです。もちろん、好みはあるでしょうが、別に岡田さんの顔はそんなに悪くなかったはずです。少なくとも両者の得票数や好感度ほどの差はないと思います。
 それでも岡田さんに人気が無かった要因のひとつは、「見た目」を軽視したからではないでしょうか。人は話の中味よりも「言い方」に影響されるのです。髪をビシッと分けて、笑顔ひとつ見せず、やたらと早口で「正論」を述べられては、「言ってることは正しいんだろうけどさあ」と反発されても不思議はありません。
「美人でも感じの悪い人」と「不美人でも感じのいい人」の差はどこにあるのか。女性の嘘が見破りにくいのはなぜか。赤い公衆電話が消えたのはなぜか。日本のマンガはなぜモノクロなのか。本書では「見た目」の世界を探りながら、次々と意外な事実を明らかにしていきます。日本人のための「非言語コミュニケーション」入門の決定版です。

2005年10月刊より

2005/10
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