新潮新書

著者を見失う
いつまでもデブと思うなよ
メールや電話でのやり取りが中心になっているとはいえ、やはり打ち合わせという際には何度か著者と顔を合わせるのが普通です。『いつまでもデブと思うなよ』の著者、岡田斗司夫さんに最初にお目にかかったのは、昨年のこと。
このときはまったく別の本に関する打ち合わせでした。岡田さんはテレビなどで見るのとまったく同じルックス、簡単にいえばかなり円形に近いシルエットの体型でいらっしゃいました。
それからしばらくはメールでのやり取りが続きました。
今年に入って、当初の企画とは別に、ダイエットに関する本を書きたい、という意向を伺いました。とりあえずどういうことか、久しぶりにお目にかかることにしました。場所はとある喫茶店です。
時間より少し早めに席についていると、こちらに見慣れぬ男が近づいてきます。まさか、と思ったのですがそれが岡田さんでした。円形が楕円形も通り越して棒状に近くなっていました。独自に編み出したという「レコーディング・ダイエット」の効果を信じざるをえない結果が目の前にありました。
それからしばらくして、著者写真を撮影するために来社していただくことになりました。約束の時間に玄関前で待っていると、また見慣れぬ男が笑いながら近づいてきています。棒はさらに細くなっていました。
結局、岡田さんは一年余りで117キロから67キロへの大減量に成功しました。
あまりの急激なやせ方に、一部では「重病説」まで流れたそうですが、心配は無用で体調はきわめて良いとのことです。またリバウンドの兆候もまったくありません。
きっとそのうち円形だった岡田さんのことを思い出せなくなるのだと思います。
2007/08
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