ホーム > 新潮新書 > 編集者のことば > ジンギスカンはなぜ廃れたのか

新潮新書

編集者のことば 著者はもちろん、担当者にとっても手がけた本は我が子のように思えるものです。親バカだと思われるでしょうが、編集者の一冊の本にかける思いを読んでやってください。

ジンギスカンはなぜ廃れたのか

「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ―

子安大輔

 根が小心者なので、街を歩いていて、他人の商売なのに心配してしまうことがあります。家の近所に喫茶店が出来ると「こんな田舎に喫茶店なんか大丈夫だろうか」と思います。会社の近所にモツ鍋屋が出来ると、「ブームが終わったらどうなるのだろうか」と思います。そんな心配するくらいなら、客になればいいじゃないか、という気もしますが、「俺が行きたくないような店だから余計に危ないなあ」などと思ったりもします。
『「お通し」はなぜ必ず出るのか』では、飲食業プロデューサーである著者が、現在の飲食業界の流れ、市場について鋭く深い分析をしています。ここで指摘されている「流行る店」と「潰れる店」の違いは、あらゆる商売に通じる普遍的な法則だという気がします。

 たとえば著者は、ブームには「さざ波」と「海流」がある、と指摘しています。簡単にいえば、前者は一過性のもので、後者は定着するもの。最近でいえば、前者はジンギスカン・ブーム、後者は立ち飲み屋のブームだそうです。ブームに乗ることは悪くないものの、そのブームがどちらのタイプかを見極めることが、非常に重要だと説きます(もちろん、きちんとお客を捕まえて人気を維持しているジンギスカン屋さんもあります)。
 そういえば新書もブームだと言われて、気づけばやたらと参入業者が増えてしまい、現在、市場は大変なことになっています。どうすればお客を惹きつけ続けることができるのか。いつも悩んでいるのですが、それについての示唆も、この本にかなり含まれているので、作りながら勉強をさせてもらったと思っています。

2009/05
新潮新書とは?
今月の新刊
近刊情報
今月の編集長便り
編集者のことば
書店POP

新潮新書カテゴリ




人間を考える


歴史を知る


世界がわかる


日本を読む


目からウロコ


文化を愉しむ


生活に役立つ


ビジネスのヒント


新潮新書メールマガジン

新潮新書から探す



発売日順に見る



すべてのジャンルを見る



RSS 新潮新書の新刊情報


メールマガジン

ベストセラーランキング
おすすめの一冊
映画・テレビ・舞台化作品

コロッケ『母さんの「あおいくま」』

糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞『できることをしよう。―ぼくらが震災後に考えたこと―』

塩野七生『十字軍物語3』

カレンダーと手帳 2012