ホーム > 新潮新書 > 編集者のことば > 毎朝の着替えが面倒でした

新潮新書

編集者のことば 著者はもちろん、担当者にとっても手がけた本は我が子のように思えるものです。親バカだと思われるでしょうが、編集者の一冊の本にかける思いを読んでやってください。

毎朝の着替えが面倒でした

社長、その服装では説得力ゼロです

中村のん

 今日は昼に打ち合わせがあって、会社帰りは友人とその職場の人との飲み会がある。そうだ、午後は温めていた企画を出す会議もあった。さて、何を着ていこうか……。
 ここで着るものがぱっと決まる朝もあれば、なかなか決まらずに鏡の前で着たり脱いだりを繰り返す朝もあります。お恥ずかしながら、その間10分ほどになるでしょうか。洋服を買ったり着たりするのは割と好きな方だと思うのですが、この時間の掛かりようはどうしたものかと引っかかっていました。
 本書『社長、その服装では説得力ゼロです』には、同じような男性の話が出てきます(第7章 サラリーマンにスタイリストが要る理由)。この人はより深刻そうで、こう言っています。
「その日のスケジュールを把握している誰かが、枕元に、すべてをコーディネートして置いといてくれたらどんなに楽かと思う。一日の始まりの、あの面倒くささがなくなれば、一年かかって溜まるストレスの量がだいぶ変わる」
 原稿を最初に読んだとき、他の人もそうなのか、と少しほっとした思いになりました。
 この男性は、中村さんに買い物に付き合ってもらうことに成功します。そこで伝授されたのは、洋服を丁寧に買っていくということでした。そして、気張って「いいもの」を買うという時には、今持っているものからワンランクだけいいものを選ぶということです。これで自分の持っている服にまとまりをつけられます。
 本書は、中村さんが「服装や身だしなみについて、ファッション情報を伝える雑誌には載らないこと、活字になっていないことを書きたかった」という思いでまとめたものです。自分には自分の格好がいかに見えないものか、服装で得をするとは、「似合う」とはどういうことかを読むと新鮮な思いがすること間違いありません。このほか、ユーモアを交えて紹介されるエピソードの数々には、人に相談するまでもないけれど気になっていた格好についての悩みと解決法が盛り込まれています。
 本書の原稿をやりとりするなかで、私の朝の問題は、改善の兆しが見えてきました。
2009/09
新潮新書とは?
今月の新刊
近刊情報
今月の編集長便り
編集者のことば
書店POP

新潮新書カテゴリ




人間を考える


歴史を知る


世界がわかる


日本を読む


目からウロコ


文化を愉しむ


生活に役立つ


ビジネスのヒント


新潮新書メールマガジン

新潮新書から探す



発売日順に見る



すべてのジャンルを見る



RSS 新潮新書の新刊情報


メールマガジン

ベストセラーランキング
おすすめの一冊
映画・テレビ・舞台化作品

コロッケ『母さんの「あおいくま」』

糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞『できることをしよう。―ぼくらが震災後に考えたこと―』

塩野七生『十字軍物語3』

カレンダーと手帳 2012