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編集者のことば 著者はもちろん、担当者にとっても手がけた本は我が子のように思えるものです。親バカだと思われるでしょうが、編集者の一冊の本にかける思いを読んでやってください。

著述もプロですが、医薬のプロでもあります

医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

佐藤健太郎

 本書の著者、佐藤健太郎氏が著述を本業としたのは、ほんの数年前のことです。それ以前は十数年にわたり、某医薬品メーカーの研究者として新薬開発に携わってきました。研究者時代からHP「有機化学美術館」を運営するなど、化学の奥深い魅力を発信し続けてきた佐藤氏の持ち味はなんといってもその筆力。複雑で近寄りがたくもある化学の世界を、人物にまつわるエピソードや絶妙なたとえ話などをまじえ、興味深く伝えてくれます。
 本書でも、ビジネス誌をにぎわす「2010年問題」はもちろん、創薬技術の変遷から薬の本質、薬が効く仕組みなどの基本までをわかりやすく解説。さらに、熾烈な新薬開発の最前線で流される汗や涙、飛び交う大金をめぐるドラマもたっぷり盛り込みました。一粒の薬に、こんな物語が秘められていたとは、と驚くことしかりです。
 古巣である医薬品の世界を内から外から書きつくした本書は、佐藤氏の3冊目の著書にしてはじめての新書となります。新進気鋭のサイエンスライターの自信作を、ぜひご一読ください!

2010/01
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