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小説新潮 2006年9月号

(毎月22日発売)

901円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2006/08/22

発売日 2006/08/22
JANコード 4910047010961
定価 901円(税込)

特集 技あり! 時代小説
久々の書き下ろし短編は“人斬り半次郎”!
◆津本 陽/殺人刀(せつにんとう)

「しゃばけ」ワールド大図鑑
◆畠中 恵ロングインタビュー
シリーズ全作品&登場人物徹底ガイド

あやかしギャラリー
「鳴家」の描き方教室 ぬりえ付き/絵師 柴田ゆう

〈特集〉技あり! 時代小説
【剣豪、人情、好色……幅広き魅力をここに結集!】
温泉地での浮気心と恋の妙薬
◆辻原 登/有馬
「時代」に取り残されることのせつなさよ
◆松井今朝子/果ての花火―銀座開化事件帖―
新鋭が放つ、快笑人情小説
◆西條奈加/善人長屋
お待ちかねのシリーズ、再登場!
◆諸田玲子/ぎぎゅう―お鳥見女房―

壮年武士の矜持、そして迷い
◆乙川優三郎/晩秋―露の玉垣―
目の前にいるのは父を殺した男
◆北原亞以子/月明かり(一)―慶次郎縁側日記―

新シリーズスタート!
◆阿刀田 高/黒地に赤く

【人気作家読み切り競作】
「都合のいい女」って何よ!
◆阿川佐和子/真理
サラ金店長がリストラされるのはなぜ?
◆垣根涼介/借金取りの王子
会社の先輩が自殺? 原因があたし?
◆柴田よしき/とびきりさみしい水曜日

第18回日本ファンタジーノベル大賞決定発表
【大賞】僕僕先生(抄)/仁木英之
【優秀賞】闇鏡(抄)/堀川アサコ
【選評】荒俣 宏/小谷真理/椎名 誠/鈴木光司

映画『UDON』公開記念座談会
◆いまなぜ「うどん」なのか
柴門ふみ/勝谷誠彦/本広克行

麺類学紀行/熱湯! もう一つの甲子園
◆椎名 誠/麺の甲子園

戦後大女優の極め付きDVD35本
◆長部日出雄/第二部 田中絹代と高峰秀子

禁断の幕末史伝第八回
◆磯田道史/孝明天皇

追悼 吉村 昭
◆再録対談 吉村 昭/城山三郎
 きみの流儀・ぼくの流儀
◆佐々木信雄/作家・吉村昭に恋をした

小さいときから考えてきたこと
◆黒柳徹子/ユニセフの旅 コートジボワール報告

沖縄戦小説第4回
◆古処誠二/敵影

新連載
◆谷川俊太郎/道を歩いていると

【好評連載小説】
警官の血/佐々木 譲
ソロモンの偽証/宮部みゆき
がらくた/江國香織
仮想儀礼/篠田節子
知りすぎた男たち/藤原正彦
望郷の知床/西村京太郎
切羽へ/井上荒野
廃墟の騎士/藤田宜永
風は山河より/宮城谷昌光
鬼哭鬼九郎(連載再開!)/高橋克彦
【コラム招待席】
想い出TVジョン/山口文憲
腹立ち日記/水野仁輔
わが師の恩/石田 千
ああ、恥ずかし/渡辺 祐
【コラム&エッセイ】
食日本紀/野瀬泰申
盤上の人生 盤外の勝負/河口俊彦
熱血ポンちゃん膝栗毛/山田詠美
正しく、世知辛く/塩田丸男
川柳うきよ大学/小沢昭一
映画小僧参上!/立川志らく
昼下りの洋二/高橋洋二
しりとり漫畫/フジモトマサル

〔連載マンガ〕二階堂正宏 福山庸治

〔表紙にひとこと〕森 英二郎
読者の声
次号予告

◇第3回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
◇第2回「新潮エンターテインメント新人賞」候補作発表

編集長から

ぬりえ付き! 「しゃばけ」シリーズ絶好調!
 日本ファンタジーノベル大賞が生み出した人気作家は数あれど、いまもっとも勢いがあるのは畠中恵さんであるといって間違いではないでしょう。小社のネット上の特別サイト「しゃばけ倶楽部」から飛び出した二人の女中、おこぐとあゆぞうが、「しゃばけ」シリーズの魅力について、著者に徹底的にインタビューを行いました。実は畠中さんはお化けが怖かった!? など、知られざる素顔も盛りだくさん! 作品と登場人物の徹底ガイドに、絵師・柴田ゆう氏の鳴家の描き方教室やぬりえもついた、担当編集者入魂の特集です。
 津本陽氏の短編が本誌に掲載されるのは本当に久々です。維新後、桐野利秋を名乗り最後まで西郷隆盛に付き従った男・中村半次郎を、薬丸自顕流の遣い手として描きます。氏お得意の剣客ものをお楽しみください。
 阿刀田高氏の短編連載「街のアラベスク」も今月からスタートしました。


小説新潮編集長 上田恭弘

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞