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小説新潮 2007年1月号

(毎月22日発売)

特別定価901円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2006/12/22

発売日 2006/12/22
JANコード 4910047010176
定価 特別定価901円(税込)

初夢オールスター
短篇&エッセイ
夜の校舎で死を待つ恋人たち
◆赤川次郎/夢の砦
山道に現れた男の身の上は
◆曽野綾子/極悪人
ロハスな新春……って何?
◆三浦しをん/優雅な生活

【富士より高く、鷹より迅く 練達新鋭、花の顔見世】
男と女はなぜキスを交すのか
◆阿刀田 高/真面目な関係
詐欺女たちの真の姿とは
◆岩井志麻子/歌うべきか騙すべきか
お務めの重さ、そして悲劇が
◆乙川優三郎/宿敵―露の玉垣―
リストラ野郎が人材派遣業に!
◆垣根涼介/人にやさしく
声を生業にする私の新しい仕事
◆北村 薫/林檎の香
自分のスピードで合奏しよう
◆重松 清/静かな楽隊
母への愛憎を演技に込めて
◆鈴木光司/オーディション
大晦日に転がりこんできた男
◆諸田玲子/黒豆

【賀詞に代えて、思いのままに】
新春エッセイ
青山光二/荻原 浩/桐野夏生/小池真理子/谷沢永一/陳舜臣/野坂昭如/林 真理子
山本一力/唯川 恵/渡辺淳一

【『銀座の達人たち』刊行記念座談会】
「暖簾の裏側」すべて見せます
銀座の旦那衆大いに語る

【特集】ぼくたちの採点表
最長老にして最高の映画評論家、語る
◆双葉十三郎/96歳の映画術 聞き手・長部日出雄
戦後名優の極め付きDVD三十本
◆長部日出雄/年末年始はこれを観よ! 眼福の邦画傑作選

麺類学紀行/新潟・北関東 爆走篇
◆椎名 誠/麺の甲子園
小さいときから考えてきたこと
◆黒柳徹子/女流作家M・Mさん
「恋人たちの森」を生んだ〈精神の貴族〉

短期集中連載
◆野中 柊/プリズム

◆北原亞以子/月明かり(五)―慶次郎縁側日記―

連載エッセイ
◆山田詠美/アンコ椿は熱血ポンちゃん
◆河口俊彦/盤上の人生 盤外の勝負

【好評連載小説】
警官の血/佐々木 譲
ソロモンの偽証/宮部みゆき
がらくた/江國香織
仮想儀礼/篠田節子
知りすぎた男たち/藤原正彦
廃墟の騎士/藤田宜永
風は山河より/宮城谷昌光
鬼哭鬼九郎/高橋克彦
【コラム招待席】
想い出TVジョン/森 達也
腹立ち日記/山下洋輔
わが師の恩/堀川アサコ
ああ、恥ずかし/西村賢太
【コラム&エッセイ】
道を歩いていると/谷川俊太郎
誰の顔が見たいか/塩田丸男
川柳うきよ大学/小沢昭一
映画小僧参上!/立川志らく
昼下りの洋二/高橋洋二
しりとり漫畫/フジモトマサル

◇宮部みゆき選/どっかんフォーラム受賞作発表!

〔連載マンガ〕二階堂正宏 福山庸治
〔表紙にひとこと〕森 英二郎

読者の声
次号予告

◇第十九回「日本ファンタジーノベル大賞」応募要項
◇第三回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項

編集長から

帰省のお伴に、お屠蘇の友に
 江戸の昔から一富士、二鷹、三茄子と言い慣らわされてきたが、その由来は諸説あって定かではないようだ。ことに茄子がわからない。対して、おめでたいこと疑いなしの初夢が、新春特集「初夢オールスター短篇&エッセイ」。大ベテランから新進気鋭まで、十一の読切短篇と、十一のエッセイの福袋である。
 もう一つのお楽しみが、特集「ぼくたちの採点表」。映画ファンなら、このタイトルだけでピンと来ることだろう。「スクリーン」誌に長年、「ぼくの採点表」を連載された双葉十三郎氏に、「九十六歳の映画術」を徹底的に伺った。インタビュアーは長部日出雄氏。長部氏の長篇映画ガイド完結篇「戦後名優の極め付きDVD三十本」との豪華二本立てでお贈りする。
 帰省の車中で、お屠蘇のアテに、こたつでミカンをむきながら――小説新潮をお伴に、どうぞよいお正月を。
 二〇〇七年春、小説新潮は変わります。


小説新潮編集長 高澤恒夫

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞