ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:小説新潮 > 雑誌詳細:小説新潮 2007年5月号

小説新潮 2007年5月号

(毎月22日発売)

817円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2007/04/21

発売日 2007/04/21
JANコード 4910047010572
定価 817円(税込)

【特集:人生が二度あれば】
◆浅田次郎/樹海の人
 ――霧の中から現れた男が、私の未来を変えた
◆重松 清/マティスのビンタ
 ――先生が画家になる夢は叶わなかったけれど
◆大崎善生/パ・アラム・ポ
 ――老いた父の額は、僕の息子に何を伝えたのだろう
◆諸田玲子/すき焼き
 ――遠い郷里から突然訪れた友。いったい何のために
◆小路幸也/彼女が
 ――生き直せるなら、どの選択の瞬間に戻りますか?

【「何物にもならない」ために、生きてきて】
◆井上陽水ロングインタビュー/五十代でハードワーカーに変貌した理由

【短期集中連載スタート】
◆あさのあつこ/ぬばたま
 ――人生が崩壊した男は山の中に分け入った

【新シリーズ開幕!】
◆乃南アサ/夢「あすは我が身の刑法入門」
 ――日常に潜む、想定外の「罪と罰」

【連作】
◆阿刀田 高/銀座の敵
 ――彼は銀座が好き。銀座は彼が嫌い
◆北原亞以子/春惜しむ―慶次郎縁側日記―
 ――人が生れ変り、暮しが始まる、春

【気鋭中篇】
◆桜庭一樹/ハビトゥス&プラティーク
 ――「読書クラブ」百年目の、最後の事件

【追悼 城山三郎 気骨の人 逝く】
◆櫻井よしこ/足跡あるのみ
◆佐野 洋/最初の言葉

【特集:一週間で行く日本の旅】
 海外旅行より、もっと気楽にワガママに!
◆泉 麻人/四国四県 バスときどき鉄道 所により徒歩の旅
 ――安くて贅沢な旅は異国より四国!
◆吉野万理子/上陸! 小笠原諸島なんでも探検隊
 ――東洋のガラパゴスで「天国と地獄」
◆江口まゆみ/酔っ払い 南の島で激ウマ酒蔵飲み歩き
 ――君知るや、名酒、泡盛、黒糖焼酎

【趣味を極める】
 ワガママ三昧モデルコース
◆松田忠徳/東北 一軒宿の秘湯で湯治三昧
◆青柳恵介/日本海やきものの旅
◆太田和彦/一都市二泊の居酒屋旅
◆山口由美/法悦の都内ホテル・エステ巡礼

◆松本典久/(得)旅の裏ワザ大公開
 ――お得なキップでリーズナブルに旅するために

◆岡崎大五/プロのイチオシプランで夢をかなえる!
 ――代理店、入魂のお勧めツアー

【新連載小説】
天国と地獄………………………………………赤川次郎
【好評連載小説】
警官の血…………………………………………佐々木 譲
仮想儀礼(最終回)……………………………篠田節子
鬼哭鬼九郎………………………………………高橋克彦
【新連載エッセイ】
恋のタネ…………………………………………柴門ふみ
功利主義者の読書術……………………………佐藤 優
マスヒロのあくび指南…………………………山本益博

◆椎名 誠/麺の甲子園
 ――沖縄すばジョーグー ちばりよー! 大会篇
◆黒柳徹子/小さいときから考えてきたこと
 ――私は動物と話ができる
【連載エッセイ】
アンコ椿は熱血ポンちゃん……………………山田詠美
盤上の人生 盤外の勝負…………………………河口俊彦

第二十回「山本周五郎賞」候補作発表
川柳うきよ大学/小沢昭一
第十九回「日本ファンタジーノベル大賞」募集要項
第四回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
読者の声
次号予告

編集長から

もう一つの人生を体験するために
 小説新潮が変わりました。
 リニューアル第一号となる五月号の小説特集は「人生が二度あれば」。井上陽水の名曲の題名をモチーフに、浅田次郎、重松清、大崎善生、諸田玲子、小路幸也の五氏が、それぞれのイマジネーションを奔らせる。持ち味は違っても、いずれも深い感慨を残す名篇揃いとなった。
 このタイトルであれば、井上陽水氏に話を伺わないわけにはいかない。ロングインタビュー「何物にもならないために、生きてきて」では、「人生が二度あれば」がいかに作られ歌われてきたか、五十代にして突如ハードワーカーに変貌した理由など、徹底的に話してもらった。
 新企画の情報特集「一週間で行く日本の旅」でこだわったのは、読む楽しみと徹底的な実用性。七十ページ以上にわたって、旅のヒントを詰め込んだ。
 大人の小説と大人の愉しみがぎっしり。「もう一つの人生を体験する小説誌」に生まれ変わった小説新潮を、どうぞお試しください。


小説新潮編集長 高澤恒夫

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞