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小説新潮 2007年6月号

(毎月22日発売)

817円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2007/05/22

発売日 2007/05/22
JANコード 4910047010671
定価 817円(税込)

【小説特集:最後の一撃】
◆逢坂 剛/悪い手
 ――この手は、いけない手。私に逆らう手
◆荻原 浩/復讐サンダーロード
 ――今夜遂に、憎き元上司を血祭りに!
◆米澤穂信/身内に不幸がありまして
 ――お嬢さまの秘密の書棚、そこには
◆薬丸 岳/誰かが私のそばにいる
 ――孤独に囚われた女性をつけねらう影
◆北森 鴻/奇偶論
 ――街に溢れる記号と暗合を読み解けば

【あの「4TEEN」の四人組が帰ってきた!】
◆石田衣良/おばけ長屋のおばあ 6TEEN
 ――固い絆とゆるい冗談。ぼくたちは十六歳だ

【新連載小説】
◆西村京太郎/阿蘇・ねずみを殺せ
 ――生放送直前の殺人。十津川警部は?

【注目の初登場】
◆恒川光太郎/けものはら
 ――日常と背中合わせの異界を描く連作開始!

【連作】
◆乃南アサ/再会「あすは我が身の刑法入門」
 ――教師の私がいじめられる?
◆阿刀田 高/美人の住む町
 ――江戸川と美人の相関関係
◆北原亞以子/千住の男―慶次郎縁側日記―
 ――江戸の入口で出会った男は
◆柴田よしき/命かけます、週末です。
 ――それぞれの未来、それぞれの恋愛

【短期集中連載】
大人気現役医師作家の新シリーズ
◆海堂 尊/ジーン・ワルツ
 ――五人の妊婦の胎内で起きる生命の奇跡
◆あさのあつこ/ぬばたま

◆斎藤由香/アマゾンの墓標
 ――三十年前、父・北杜夫が訪れた熱帯の奥地へ!

【特集 今日から愉しむデジタル生活】
 簡単、安価、超便利。賢く始める大人の利用術
◆養老孟司/デジタルはアナログより人に優しい
 ――デジタル、入門のススメ
◆稲生麻理江/お手軽一眼レフと簡単プリンタで最高の写真を
◆角田光代/iPod使いこなさず使っています
 ――意外な使い方にはまった!
◆出雲井 亨/ポッドキャストでiPodを使いこなせ!
◆高橋洋二/500円DVD探訪記
 ――余は如何にして1万円で名作映画22本を買ひし乎
◆高崎俊夫/ワンコインDVDの秘かな愉しみ
◆戸田 覚/本当に賢いデジタル機器購入ガイド
◆速水健朗/ブログとSNSの歩き方
◆福村美由紀/大人が始めるゲームライフ
◆大串明弘/もっともお得な通信費節約術

【好評連載小説】
天国と地獄/赤川次郎
警官の血/佐々木 譲
ソロモンの偽証/宮部みゆき
鬼哭鬼九郎/高橋克彦
【連載エッセイ】
恋のタネ/柴門ふみ
功利主義者の読書術/佐藤 優
マスヒロのあくび指南/山本益博
アンコ椿は熱血ポンちゃん/山田詠美
盤上の人生 盤外の勝負/河口俊彦

「女による女のためのR-18文学賞」発表

◆椎名 誠/麺の甲子園
 ――ついに決着、南島対決!
◆立川談志、吉川 潮/談志一代記
 ――落語協会脱退、立川流創設へ

第二十六回新田次郎文学賞発表
川柳うきよ大学/小沢昭一
第四回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
次号予告

編集長から

暗闇からガツンと一撃
 衝撃のどんでん返しや意外な結末も、短篇小説の醍醐味のひとつ。暗闇で背後から殴られるような、あるいは足元の地面が崩れ落ちていくような……。
 海外の小説で言えば、たとえばオー・ヘンリーやサキ、スレッサーの短篇。あの衝撃を再び味わっていただくために、小説特集「最後の一撃」を企画した。逢坂剛、荻原浩、北森鴻、米澤穂信、薬丸岳の諸氏が研ぎ澄ました凶器を用意して暗がりで待ち受けている。中にはナックルボールのような、とんでもない癖球も。どうぞご注意を!
 今月の情報特集は「今日から愉しむデジタル生活」。デジカメとスキャナーを虫の研究に駆使している養老孟司氏、iPodをジョギングに活用している角田光代氏の体験を始め、適正に安く買うためのデジタル機器購入ガイドや通信費節約術まで、すぐ役立つ読物と情報がぎっしり。簡単で安上がりで超便利。マニアならずとも、これでもうデジタル生活は怖くない。


小説新潮編集長 高澤恒夫

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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