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特集【A Very Merry Christmas!】朝井リョウ/あさのあつこ/有川 浩/伊坂幸太郎/白河三兎/恩田 陸/三浦しをん

小説新潮 2014年12月号

(毎月22日発売)

947円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2014/11/22

発売日 2014/11/22
JANコード 4910047011241
定価 947円(税込)

特集【A Very Merry Christmas!】

◆朝井リョウ/逆算
――二十六歳のXデーまで残り……指折り数えるは通り過ぎた日々と

◆あさのあつこ/きみに伝えたくて
――初めて二人で過ごした聖夜、彼はわたしの世界の全てだったのに……

◆有川 浩/クリスマスに家に帰る
――書店の後輩に教えたクリスマスフェアの秘策には、ある人への想いが

◆伊坂幸太郎/一人では無理がある
――深夜に鳴った着信音。電話先の娘に、謎の付け回し男が迫り――

◆白河三兎/子の心、サンタ知らず
――バイト先の悪ガキから持ちかけられたある計画。翻弄された僕は

◆恩田 陸/柊と太陽
――なぜ12月25日が○○○なのか? それには長い歴史があってだな

◆三浦しをん/荒野(あらの)の果てに
――おぬしはやはり切支丹? イヴの前夜、江戸時代からやってきた二人

【新連載】
◆朝井まかて/眩―くらら―
――葛飾北斎の娘、応為。絵筆一本に命を賭した、剛毅な女の生きる道

【連載第二回】
◆楡 周平/ラストフロンティア
――カジノに転職した飛びっきりの屑。なぜ奴はシンガポールの洋上に

【連載コラム】
◆本の森
――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介。
〈仕事・人生〉吉田大助/〈医療・介護〉東えりか/〈ホラー・ミステリ〉村上貴史

【好評連載小説】
阿刀田 高/言葉の力 絵のない肖像12 最終話
飯嶋和一/翼人のかたみ
江上 剛/鬼忘島 金融検査官・伊地知の密命 最終回
木内 昇/球道恋々
京極夏彦/ヒトでなし
今野 敏/去就 隠蔽捜査6
柴田よしき/最後の選択VI 名前のない古道具屋の夜
杉山隆男/メイのいない五月 最終回
月村了衛/カーガー
西村京太郎/金沢が歴史を創った日 最終回
葉室 麟/鬼神の如く 黒田叛臣伝 最終回
原田マハ/暗幕のゲルニカ
森 達也/チャンキ
諸田玲子/風聞草墓標

【連載エッセイ】
北村 薫/うた合わせ
柴門ふみ/大人恋愛塾
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
二階堂ふみ/只今 文筆修業中
ペリー荻野/ちょんまげ ザ・バトル
山田詠美/時計じかけの熱血ポンちゃん

第二回「新潮ミステリー大賞」募集要項
「直筆クリスマスカード」プレゼントのお知らせ
次号予告/編集後記

編集長から

A Christmas Present For You
 国民の大多数がキリスト教徒というわけでもないのに、これだけクリスマスが年間行事として定着している国も珍しいだろう。
 真冬の街中では、クリスマスのイルミネーションを見るだけで寒さが吹き飛ぶ気がするし、自分も含めて、誰かのために贈り物を選ぶのは楽しいものだ。
 そんなクリスマスの雰囲気をお伝えしたくて、今月は「A Very Merry Christmas!」と題し、クリスマスを舞台にした小説の特集を企画した。そして、せっかくのクリスマスということで、久しぶりのプレゼント企画もある。
 特集にご寄稿いただいた作家の〈直筆〉クリスマスカードを、クリスマスまでにあなたの手元にお届けするというものだ。もちろん、この企画のために書いてもらったもので、世界にたった一枚である。
 今月号の表紙は、そのカードで飾らせていただいた。どんな方が、どんなカードを書いて下さったか、是非店頭でお確かめいただきたい。(プレゼントの締め切りは、12月15日編集部必着です)。


小説新潮編集長 新井久幸

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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