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| 12月20日号 |
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2万人を集めた「現代美術館の沢尻エリカ」

沢尻エリカ(21)。良かれ悪しかれ、近年この人ほど注目を浴びた女優はあるまい。「SPACE FOR YOUR FUTURE~アートとデザインの遺伝子を組み替える」展(東京都現代美術館、来年1月20日まで)は13カ国34作家による競作展だが、中でも人気の高い作品の一つが、「100 ERIKAS」と題された100通りに変身した「エリカたち」の写真である。
手がけたのはユニクロやソニー・エリクソンのCFで知られるクリエーター、タナカノリユキ氏。尼僧、兵士、セーラー服、男子中学生、ダイバー、首長族、ナース、格闘家、老貴婦人など1メートル四方の写真がズラリ。タナカ氏が言う。
「10、20ならともかく、100通りの人物を演じ分けるのは並大抵ではない。想像の付かない人間、経験値のない人間さえも演じることで、彼女はスキルを磨き、ステップアップしたいと、この仕事にものすごい集中力で臨んだ。朝の10時から翌朝の6時まで撮影が続いた日もあり、オフの日も返上してくれた。我々スタッフも彼女も一切妥協せず、高いクオリティだけを求める厳しい現場でした」
タナカ氏は、歴史や性差、年齢、地域、政治、宗教、バーチャルとリアルなど、様々な視点から、人間の変身願望のマトリックス(方形状の配列)を網羅的に創り、その中の100人になり切るべく、女優・エリカが挑戦した。
「見る人がそれぞれにベスト・エリカを探し、他人と感性の違いを比較し合うなど、予想外のところで話題になっています。美術館と社会の関係を組み替えることも、僕のテーマで、今回の作品が美術館の枠を飛び出していれば、それも嬉しいことです」(同)
会場に置かれた無料パンフはネットオークションで2300円の高値を付けた。入場者すでに2万人。女王キャラで知られる女優の「100変化」は、意外性に充ち満ちている。
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