
海外の都市を旅したとき、市民の脚としてめぐらされた地下鉄やバスなどの公共機関網を利用してみてはじめて、その土地に踏み入れたような気分になる。
ブエノスアイレスは、タクシー利用が便利な街で、料金も廉価だったが、そんな気分を味わいたく、地下鉄に乗ってみた。
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スブテA線プラザ・デ・マヤ駅の改札口 |
地下鉄は、ロンドンならチューブ、ニューヨークだったらサブウェイ、パリではメトロとその土地により、呼び方が異なる。では、ポルテーニョ(ブエノスアイレス市民)は? 彼らは、スブテ(Subte)と言い慣わしていて、実際、地下鉄への降り口には、Subteと書かれた文字が躍っていた。
A線の車両車体。ときどき、停車前に扉が開くらしい。 |
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ブエノスアイレスでは現在、A~EとHの6路線のスブテが街を縦横に走る(F、G線は計画中)。そのうちもっとも古いのは、A線で、なんと1913年に開通している。大正時代、東京に銀座線が作られる際、日本から視察団が派遣されたというシロモノで、当時さながらのレトロな木造車両(一部鉄板張り、英国製またはベルギー製)がいまも、使われている。

写真のように、座席は木製のコンパーティメント・スタイル。たぶん、こんな車両は、博物館でしかお目にかかれまい。大昔にタイムスリップしたような気分に浸れること請け合いだ。窓枠も木製。まるで天皇のお召し列車。木製の座席だが、天井は金属が貼られている。
かつては、日本の地下鉄のお手本となったブエノスアイレスのスブテだが、面白いことに、そのいくつかの線で、逆に日本の地下鉄の車両をみることができる。
A線の次に古いB線では、営団・丸の内線の懐かしの旧車両が大活躍。そして、C、D線にも、名古屋市交通局・東山線の車両が、投入されているのだ。
ちなみに、料金は一律90センターボ(20円くらい)と超格安。日亜の友好親善の何よりの証というべきスブテ。ブエノスアイレス旅行のおりは、みなさまも乗ってみてください。(by Yao)


