
●織物とマングース
ブータンの工芸品でダントツのレベルを誇るのが、織物です。
やきものやぬりものはイマイチなのですが、織物は本当にすばらしい。民族衣装を着ることが義務づけられているから、古くからの手仕事がいまも母から娘へ伝えられているのです。普段着は機械織りの安いものでも、お祭りとなるとみな、手織りのとっておきの一張羅をまといます。その多様な文様と鮮やかな色は、日本人の色彩感覚とはだいぶ違います。一言でいうと、派手。だから、「うわー、きれい!」と思っても、日本の日常生活でつかいこなすのは難しいかも、なんて考えてしまいます。
織物の文様に込められた意味や、織物工房の様子は、本誌でご覧ください。
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ティンプーの織物工房で買ったテーブルセンター。 |
ところでもうひとつ、日本の色彩感覚とはちがうなあと思ったのは、寺院。チベット仏教の寺院って、どうしてこんなに華やかなのでしょう? 今回の取材では、古都プナカにあるゾン(県庁兼僧院)で、さまざまな意匠に出会いました。なかでも特に気にいったのは、四天王のひとり多聞天(毘沙門天)の左手に乗ったマングース。口からぽたぽた、カラフルな宝石を吐き出すのです(多聞天は富を象徴する神さま)。こんなマングースくん、うちにも一匹欲しい。
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プナカ・ゾンの壁に描かれているマングースくん。 |
●混浴温泉
ブータンの古都プナカから、トレッキングで温泉へ行ってきました。ポ・チュ川沿いのチュブ・ツァチュ。プナカから北へ、細かく蛇行する山道を車で走って約1時間、トレッキングは実に3時間半にもおよびました!
普通の日本人の足ならたぶん2時間半なのですが、なにせ途中で撮影しながらですから。温泉への道の途中にはいくつか民家があり、人の家の段々畑の畝まで歩きました。で、民家の外壁に見つけたのがこの、「大きくて立派なもの」。ブータンの家にはよく鳥や虎などカラフルな動物の絵が描かれているのですが、男性のシンボルがこんなに堂々と描かれているとは! 魔よけとも言われてますが、とにかくやっぱり生命の象徴なんでしょうね。民間信仰に根ざしたものという説もあります。性に対しておおらかなブータンらしい、という気もします。
さて温泉は、混浴でした。日本でもまあ、珍しくはない。 |
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(by 小熊)



