
リリー・フランキーさんの『日本のみなさんさようなら』という本に、「松本清張と横溝正史はどちらが怖いか」というテーマのエッセイがあります。ラテンな大量殺人が展開される横溝作品に対し、作品によっては一人も殺されないのに後味が悪いのは清張――といった内容だったのですが、「たしかに!」といたく感心したことを覚えています。
その松本清張が今年、生誕100周年を迎えます。代表作『点と線』は、昭和30年代「旅」(小誌の前身)に連載された作品。そこで(現代の)「旅」5月号では、松本清張を生んだ小倉と、作品に描かれた門司を紹介しています。
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憧れの門司港駅。 |
清張ファンならぜひとも訪れたいのが「
松本清張記念館」。入るとすぐ、壁一面に著書が並んでいて、これが実に圧巻! 応接間や書斎など清張宅の一角も復元されています。書庫も復元されています。本棚はその人の頭の中をのぞくようなもの。作家の書庫ともなれば、ワクワクものです。歴史もの、画集、旅行記……とにかく幅広く興味を抱いていたのだということに改めて感慨が深まりました。
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入口すぐのコーナー。 |

こちらは門司の和布刈神社境内にあった文学碑です。
の神社は、『時間の習俗』という作品に登場します。
和布刈神社の近くの「人道トンネル」。 |
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しかしなにより飲んべえの私にとって、個人的にいたく魅了されたのが、「角打ち」という昔ながらの風習です。酒屋の店先でビールや焼酎などを軽く一杯の、誰知らず始まった習慣。北九州は、古くから鉄鋼業が盛んな地、かつて工員さんたちは交代勤務で昼夜問わず働いていたそうなのです。明け方、帰路につく工員さん。ちょっと一杯と思っても居酒屋は閉店しています。そこで酒屋が店の一角を解放し、彼らのストレス発散の場を与えたのが由来とのこと。
もっとも長居は禁物。サッと一杯ひっかけて、30分で退散するのが粋とされています。その心意気もカッコイイです。
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こんな感じのカウンターで、ちょっと一杯。 |
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常連さんでしょうか。 |
小倉城も気に入りました。城マニアの方々にとっては、おそらく邪道と思われます。が、大名かご乗り体験(日常的に体験できることではありません!!)、飛脚と競争体験(マラソンに自信がある方でないと勝てません!)、寄席小屋(からくり人形が解説?!)など、優れたエンターテインメント性には特筆すべきものがあります。
実に悔やまれるのですが、体験する楽しさに気を取られて写真を撮り忘れました。詳細は小倉城の公式サイトをご参照ください。ただし
公式サイトでは、この魅力を100%表現できているとは思えません。
蛇足ながら、小倉城のすぐ隣にある小倉城庭園も秀麗です。書院造りの立派な建物で、池には鯉。人面魚もいます。この人面魚の写真を撮ることができた人は幸せになるという声を聞きました。見事、その姿をとらえたので披露いたします♥
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シアワセになりたい!の一念で激写。 (by ねえさん) |
「松本清張展」
2009/4/11~~6/7
世田谷文学館(東京)
03-5374-9111
〔旅カレンダー頁のトップの下をスクロールすると、毎日の情報が見られます。お役にたててください♥〕






