旅カレンダー

世界では、日本ではどんなイベントがあるの?
編集部が面白がりながら厳選したイベント(お祭、催事)や小さな旅をご紹介

そのなかからピックアップしたおすすめ情報(週1更新)も、お楽しみに

おすすめ情報

9月1日~9月20日のイベントスケジュール(2010/8/20現在)

開催中~8月31日のイベントスケジュール(2010/8/20現在)


伊勢神宮の式年遷宮

式年遷宮(しきねんせんぐう)とは、なにやら耳慣れない言葉ですよね。伊勢神宮は20年に一度、決められた年(式年)に社殿を新しくして御神体を遷(うつ)します。これを「式年遷宮」というのです……なんて、偉そうに言っていますが、実は旅子も、今回この平成25(2013)年の第62回式年遷宮にあたっての展覧会「伊勢神宮と神々の美術」をきっかけに、初めて知ったのですが(笑)。それにしても20年×62回……。ものすごくライブ感のある歴史ではないですか?!
一度は「お伊勢まいり」をしてみたかったので、思わず伊勢までいってきました♪

三重県の名所としても名高い二見浦の「夫婦岩」。

さて、こちらは三重県の名所としても名高い二見浦の「夫婦岩」。
古来より、伊勢神宮に参拝する前にここで禊(みそぎ)をする
ならわしだったとか。これを「浜参拝」と呼んだそうです。
この大小の岩の間から朝日を拝んだり、満月をみたり、
富士の山影を望んだり。神聖な気持ちになったところで
伊勢神宮へ!


●外宮(げくう)から参拝。これが礼儀!

早朝だというのに、境内には、チリはもちろん、葉っぱ1枚も落ちていません。

朝7時過ぎに、神様たちにお食事をさしあげる“おまつり”「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」があるというので、特別に見学させていただきました。早朝だというのに、境内には、チリはもちろん、葉っぱ1枚も落ちていません。きれいにお掃除されています!


このおまつりは1500年もの間、毎日朝夕欠かさずおこなわれているのだとか! 誰も一切口を開くことなく、静寂のなかで、きびきびと「大御饌祭」は進んでいきます。以前、ご神体に息がかかるのは失礼なのだということを聞いたことがあります。仏様も同様だとか。そういうことなのでしょうか。。ザックザックという玉砂利を踏む音だけがリズミカルに聞こえるだけです。もちろん見せていただいている私たちもおしゃべりは厳禁。左の写真に写っている建物(忌火屋殿)でお食事が作られます。朝餉の煙も立ち昇っていますね。そうしてお櫃に入れられて受け渡され(中央写真)、御正殿に運ばれます(右写真)。
左の写真に写っている建物(忌火屋殿)でお食事が作られます。朝餉の煙も立ち昇っていますね。そうしてお櫃に入れられて受け渡され(中央写真)、御正殿に運ばれます(右写真)。

こちらは火をおこす道具です。横にあるのは杉の葉。

こちらは火をおこす道具です。横にあるのは杉の葉。
脂分を含んでいてよいのだそうです。
毎日、弥生時代さながらの方法で火をおこします。
お食事の材料も、神宮の菜園、塩田、田、井戸など、
ある意味自給自足ですべてまかなわれています。


御正殿正面。

御正殿正面。参拝はこちらから。
屋根の萱(かや)にも、遷宮を迎える年代が感じられます。
いよいよ平成25年には、すべてがまっさらになるのです。


●内宮へ。
内宮へは、よく知られている宇治橋を渡って入ります。外宮からは電車で2駅。バスでも20分くらいはかかります。橋の全長は101.8m、幅8.42m。本当に壮麗な美しい橋です。が……、残念なことに、この宇治橋も20年に一度の架け替えの途中でした。2009年11月3日に新しくなり、橋の渡始式が行われます。

御正殿正面。
この鳥居の柱は外宮の棟持柱が再利用されていて、橋の向こうの鳥居は内宮のそれが使われているそうです。そうしてまた20年経って取り替えの後は、近隣の神社の鳥居となるそうです。エコですねえ。こういうお話を聞くと、なんだかホッとしませんか?

内宮の鳥居をくぐって、まずは右手に進みます。

内宮の鳥居をくぐって、まずは右手に進みます。
参拝のみなさんについていってみましょう。
それにしても、鳥居の柱は年代を感じさせる立派な樹、
まわりの木々もまるで生き物のような立派な樹姿、
玉砂利も、ここもまた、美しく掃き清められています


清流、五十鈴川の御手洗場(みたらし)。

清流、五十鈴川の御手洗場(みたらし)。
こちらで、まず手を洗い、口をすすぎます。
冬の朝霧の景色は、すばらしいんですよ!と、いろんな方から勧められました。
皆さんも是非!


神楽殿(左写真)。右の写真の左隣の空き地は、遷宮の際、今度はそちらに建てられるための空き地。
神楽殿(左写真)もいままでみたことのないくらいに大きいです! 自然をつかさどるあらゆる神様が祀られていて、結構若い人の手を合わせている姿も見かけます。右の写真の左隣の空き地は、遷宮の際、今度はそちらに建てられるための空き地。すべての宮にこうした空き地が隣接しています!

タヌキくんとばったり遭遇!

伊勢神宮の生態系は、独特のものがあるのかも。
タヌキくんとばったり遭遇! 向こうもびっくり。
うっかり出会ってしまったという顔で引き返していきました。


タヌキくんとばったり遭遇!

内宮の中を流れる五十鈴川にかかる橋。この橋を渡ったところは別宮になっていて、昔、お坊さんは、そこまでしかこられなかったそうです。西行の歌はここ(橋の向こう側の袂)で詠まれたとか。
「なにごとのおわしますかは知らねども 
    かたじけなさになみだこぼるる」
西行の受けた感銘を現代の私たちも同じくらい感じることのできる空間。


そして正宮へ。写真でお見せできないのが残念ですが、内宮の内部に入っていくにつれ、西行ではありませんが、清冽な空気に満たされ、かたじけない思いに満たされた気がします。


●もっと知りたくて「神宮徴古館」へ。

「神宮徴古館」

この徴古館には、すばらしい御神宝の数々が収められています。今回の特別展「伊勢神宮と神々の美術」では、そうした御神宝と出会えるかと思うと、ちょっと興奮します♪ 櫛の箱や、太刀とその装飾の組平緒など、えも言われぬ色合いや技に魅了されますよ


遷宮ということは、収められている「御神宝」と呼ばれる品物も新たに製作されます。明治以前は、神様に捧げたものだから、人の目に触れさせないで焼いたり土に埋めたりしていたそう。製作者の名前は一切公表されていないのです。が、実は日本を代表する国宝級の方々の製作なのです! ということで、明治以降は保管することにしたのだそうです。
……でも、こうした伝統技術を継承するのは、とても大変なことなのだそうですね。戦国時代には、100年もの間途切れたのだそうですが、復興するのは、ほんとうに大変だったようです。萱をふく技術も、宮の建築技術も、御神宝の技術も、20年という区切りなら、絶やさず受け継がれるのかもしれません。そういうことに思いを馳せながら御覧になると、またもっと楽しめるかもしれませんね。

尼僧「慶光院清順上人」

100年の長い戦国時代の間、遷宮が途絶えたことを残念がって、全国から浄財を集めて1541年に宇治橋を架け替え、1563年には外宮の造替を実現させた尼僧「慶光院清順上人」!
女性の信仰心というか、求道心の強さは、昔も今も変わらないかも? すごい人です。この像には、徴古館でお目にかかってください


●そして、おたのしみは、こちら

お参りの後は、おはらい横丁・おかげ横丁へ

お参りの後は、おはらい横丁・おかげ横丁へ♪
詳しくは⇒旅カレンダー「伊勢参りの名物」も
お読みくださいね

(by 旅子)



◆第62回式年遷宮記念 特別展「伊勢神宮と神々の美術
2009/7/14(火)~9/6(日) 東京国立博物館 平成館
*伊勢名物の「赤福」も販売されています

2009年07月14日   おすすめ情報
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