世界遺産に登録されてから、「いつかは熊野古道を歩いてみたい♥」という声をよく聞きます。なにを隠そう、旅子も「一度は歩かねば!」と思っている一人。ただ、どこをどう歩いてよいのやら……、ルートがたくさんあってよく分からないというのが現状です。――ということで、今回は夏休みを利用して、念願の「熊野古道」に挑戦してみることにしました! ちょっと長いのですが、お付き合いください♥
●名もなき庶民の道
以前、熊野古道の一端を少しだけ歩いたことがあります(「
梅とパンダと熊野古道」も読んでね♥)。その道は和歌山県の熊野古道でした。なので今回は、その名もズバリ「熊野」に行ってみることに♪ 紀伊半島の三重県側・紀南地域を通る「伊勢路」と呼ばれる熊野古道です。ところで、和歌山の道は平安時代~鎌倉時代には、法皇や貴族の通った“御幸(みゆき)道”と呼ばれる道。一方、伊勢路は“庶民の道”といわれています。伊勢参りを終えた市井の人々が「熊野三山(本宮・那智・速玉の神社)」や「西国三十三所詣」のために巡った道なのだそうです。宗教・身分・性別の区別なく、あらゆる名もなき市井の民の祈りを受け入れてきた道。歩くことで自然と一体化して、気持ちが浄化されて元気になって帰る、「よみがえりの道」と呼ぶ人もいます。
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紀勢本線がつながって50周年を祝うポスター。熊野はハートの左端あたりの位置。それにしても、この圧倒的な山の地形を見てください! 左端の和歌山駅からぐるりとU字を描いて走るこの線のほとんどの駅が、切り立った山の崖から、すぐに海という厳しい特異な地形。これら古道の地に足を下ろすと、山に隠された“聖なる地”と畏れ憧れた昔の人の気持ちが分かるような気がします。 |
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名古屋から目的地の熊野駅までは、「特急ワイドビュー南紀」で約3時間。途中の松阪駅でこのキャラの濃い駅弁を買ってお昼に♪ すき焼き風で人気の「 |
●伊勢路を歩く
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初心者用のコースのひとつ、鎌倉時代の石畳がのこる「波田須(はだす)の道」を語り部の方の案内で歩きます。 |
林を抜けると眼下に真っ青な熊野灘が広がります! 中央の木がこんもりしている場所は「叙福の宮」。秦の始皇帝の命により不老不死の仙薬を求めて漂着したといわれる叙福のお墓の石碑があります。こういう歴史的な寄り道も伊勢路のたのしみのひとつ。 |
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こちらは、実は今回一番気に入った「鬼ヶ城」。かつて海賊の根城だったとかで、入口には鬼の絵がいっぱい。うーん、世界遺産なのにこんなんでいいんでしょうか……と心配になる観光地っぽさですが、入ってみると、ドキッとするような景観に胸を打たれます! |

上の写真の穴をくぐると、こんな自然のドーム型ステージが! ステージの奥から海と対面(中央の写真)。声も響くので、ここでオペラの曲など聞けたら最高でしょうね~♥ さて、先の海賊ですが、陸からは攻められないからと安心しきってこのドームで酒盛りをしていたところ、中央写真の小島から征伐軍がやってきて退治されたのだとか。海賊の慌てぶりが、なんとなく髣髴とさせられませんか? で、どんどん奥に行くと。。。
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岩を削った階段が続きます。伊勢路の山の道が潰れてしまったときなどは、この海沿いの道が使われていたのだそうです。 |
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今回一番感動した海の階段。こんな危険な道を歩かないといけないときもあったんですね。海は本当に荒々しくて呑みこまれてしまいそうです。“くま”とは「神様」のことだとか。「熊野」とは「神の住むところ」という人もいる土地。こんな古道を歩きながら、神様とどんな会話をしていたのでしょう? |
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鬼ヶ城で売っていたミカンストラップ。ものすごくリアル! ちなみに熊野はミカンの一大産地。収穫期になると、無人の販売棚がずらりと並んで壮観なのだそうですよ。 |
江戸時代に爆発的ブームを呼んだ伊勢参り。当然、そのまま熊野詣に向かった人々で伊勢路は“蟻の行列”のようだったとか。なので、別名“蟻の熊野詣”とも呼ばれたのだそうです。お菓子の名前にもなってます♪ |
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●熊野倶楽部で熊野を堪能♥
さて、熊野古道を歩くとき、実は一番気にかかるのが宿です。“拠点”の宿が決まると、あとは好きなコースを組めばいいのです。今回は、熊野市の少し山に入った「
熊野倶楽部」に宿泊です。
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平屋建てのフロント棟(上左)と、フロント正面から見える熊野の山々(上中)。宿泊にはキッチン付きの滞在型の棟もあります。案内プレートもかわいい♥ さすが、樹木に囲まれたお国柄! 熊野の木材がふんだんに使われているからでしょうか、ものすごく和みます。 |
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お部屋も徹底的にウッディーです。テラスから山々を眺めたり、畳に寝転がって山を見上げたり♥ お風呂のこの開放感は、いかがですか♪
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(左上)朝食と夕食のお席。ほかの3枚は、熊野倶楽部で開催している「里山体験プログラム」のなかの那智黒石を使った加工体験(「匠工房」)、山野草を使ったミニ盆栽作り体験(「匠工房」)などができます。那智黒石は、この地域の独特の石ですが、手触りがとてもいいので、是非試してみてください♥ |
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お昼は地元のお母さんたちの手作りご飯。土地土地で違う味付けや料理のバリエーションにいつも驚かされます。そんな出会いも旅の楽しみ♥ 今回一番驚いたのは、ミカンジュースのバリエーション! まだまだあるんです!! 今まで見たことがありません!!! |
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熊野倶楽部の入口にあるインフォメーション「 |
◆京都・松阪からシャトルバス(有料/予約)が出てます。
●野生的な怒涛の花火大会!
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まだまだ奥深い熊野。今回ご紹介できなかったおすすめディープスポットをまた改めてご紹介できるようにしたいと思います。第2弾もおつきあいくださいね♥
(by 旅子)
















