
石丸謙二郎のナレーションと、おなじみのチェロのテーマ音楽が聞こえてきませんか?(手持ちのコンパクトデジカメで撮影したので画像の粗さはお許しください。)
取材班が乗車したのは、カルヴィ発アジャクシオ行き。
ふつう車窓撮影をするときは、下見用にいちど乗ってみて、いつどこを撮るかを決めてから、撮影用の乗車に臨みます。けれどコルシカ鉄道は1日に2本しかない上に、片道4時間半の長旅。しかたなく今回の撮影はワンウェイの1発勝負となりました。
カルヴィから乗り込んだのは、日本ではもうお目にかかれないようなレトロな赤い2両編成の列車。冷房もなくて、椅子のシートはところどころ破れているけれど、なんともいえない味があります。しかし、この列車がよく揺れる! カメラマン泣かせのコルシカ鉄道です。
出発してしばらくは、海岸線を沿うように列車は走ります。地中海は、目の奥がツンとするくらい青くて、もう、ため息しか出ないくらいの美しさ。
リルルースを過ぎるといっきに山へと入っていきます。ガタピシ車両を軋ませながら、岩山をよじ登る列車。叫ばないと会話が成り立たないくらいうるさいのに、スピードはちっとも出ていません。でも谷から森、荒野、牧場とくるくる変わる車窓に目を奪われ、電車の古さなんてすぐに忘れてしまいます。
乗車した日は週末だったので、ポンテレッチアからコルテまでは代替バス(←快適で快速な大型バス。電車より絶対速い)。そしてコルテから先はロマンスカーのような新型車両に乗り換え。後半は冷房の効いた快適な車両で、優雅な列車旅となりました。
旧型車両はだんだんと廃止されているのだそう。新型になってしまうと快適だけど、窓が開かないので旅情感はDOWNです。載るなら今しかないですね。
◆ ハイシーズンはとても混むので大きな荷物は避けたほうがいいでしょう。確実に座るためには始発駅から乗り、しかもかなり早くに駅に行ったほうがいいです。
◆ 出発時間は時刻表どおりですが、到着時間は保証されていません。飛行機や船との連絡も無いので、旅程は余裕を持って組みましょう。
